【東京オリンピック】目黒区が子ども達の「学校連携観戦」を中止。新型コロナの不安が拭えないとして

東京オリンピック・パラリンピックを子どもたちが観戦する東京都の「学校連携観戦事業」に、目黒区が参加しないことになった。目黒区教委が中止を決めたことが、6月22日に開かれた区議会の文教・子ども委員会で報告された。目黒区では約1万3000人の児童・生徒が参加予定だった。

都教委が「公共交通機関の利用」を指定しているため、観戦は新型コロナウイルス感染症や熱中症の不安が拭えないことから、子ども達の安全を考えたのが理由だという。

 

■学校連携観戦事業とは?

学校連携観戦事業は、東京都が「観戦を希望する都内の全公立・私立学校」を対象に実施予定だ。児童・生徒が大会の競技を学校ごとに観戦できるというもので、「東京で開催される大会を直接観戦する体験を通じて、子供たち一人一人に、人生の糧となる掛け替えのないレガシーを残していく」というのが目的だ。

観戦チケットに係る費用は、都が公費で負担。児童生徒と引率の教員を合わせて、約81万人が会場で観戦予定だ。

■「区内の校長・園長から不安の声があがっていた」と目黒区教委

目黒区では、区立小中学校の全児童・生徒、幼稚園・こども園の5歳児の計1万3000人が対象。7月27日から9月4日までの期間に、オリンピックは卓球と陸上競技。パラリンピックは陸上競技、水泳、車いすラグビー、車いすバスケットボール、車いすテニスを観戦予定だった。

区教委・教育指導課の担当者は「公共交通機関の利用に関して、区内の校長・園長から不安の声があがっていたことから中止を決めた」と話している。

同様に子ども達が観戦する事業は埼玉、千葉、神奈川の関東3県でも実施予定だが、NHKが6月18日に報じた調査結果によると少なくとも48の自治体が観戦を全てか一部、キャンセルする意向だという。

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Source: ハフィントンポスト
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