ただならぬ、“大物感”が漂う場面だった。
日本時間の5月29日、オークランドで行われているアスレチックス戦に「投手」として先発登板した大谷翔平投手に、あわや“乱闘寸前”の危機が訪れた。
だが、そんな一触触発のシーンでも大谷投手は笑っていた。現地放送局がその様子を伝えた動画が反響を呼んでいる。
大谷投手に“危機”が訪れたのは3回裏。打席にマーク・カナ選手を迎えた場面だ。現地放送局のバリー・スポーツ・ウェストがそのシーンをTwitterに投稿した。
ボールカウント、ノーストライク1ボールで大谷投手が2球目を投じると、その球はマーク選手の顔の近くに飛んだ。仰け反るようにして避けたマーク選手はその直後、大谷投手を睨みつけ何か言葉を投げかけた。すぐさま捕手のカート・スズキ選手がマーク選手をなだめに入る。
しかし、ボールを投げた当の大谷投手はなんと、唇を噛み締めて笑っている…。
アスレチックスのベンチからは選手らが飛び出し、エンゼルスの選手らと一触即発。まさに“乱闘寸前”の状態になった。
だが、そんな状況になっても大谷投手は“苦笑い”していた。
ちなみにこの状況、実況アナウンサーは「Interesting(面白いですね)」と描写していた。
このような乱闘寸前の事態になれば、その後の勝負に影響が出てもおかしくない。だが、大谷投手は動じなかった。
その後も直球勝負を続けて、6球目でなんと「空振り三振」に斬って取ったのだ。これには野球ファンも「あの場面の後に強気で投げられる度胸がすごい」「漂う大物感」「球場の空気を支配する大谷」などと声があがった。
なんとその後もドラマがあった。6回に再びマーク選手と対戦した大谷投手は、マーク選手にデッドボールを当ててしまった。
しかし当ててしまうとすぐさま、大谷はマーク選手に謝るそぶりを見せて謝罪。
乱闘後の死球は一般的に“報復行為”などとみなされることもあり、球場では大谷選手へのブーイングが起こったが、大谷投手は丁寧に対応していた。
Source: ハフィントンポスト
大谷翔平選手は“乱闘寸前”の事態でも笑っていた。「漂う大物感」に実況も「面白い」といってしまう【動画】