こうかはいまひとつのようだ……
iPhoneやiPadに搭載されている『ナイトシフト』機能ですが、効果を疑問視する研究結果がでています。
iPhoneなどに搭載されている『ナイトシフト』は、ディスプレイのブルーライトを徐々に減らし、黄色い光の量を増やす機能です。Appleによれば、この機能は「睡眠を助ける可能性がある」としています。しかし英マンチェスター大学の研究によると、『ナイトシフト』はむしろ睡眠に悪影響を及ぼす可能性があるそうです。
この研究では、明るさを変えずに色を調整できる照明を使用し、これをマウスに照射して効果を計測しました。その結果、「黄色の光は青色よりも、マウスの体内時計に与える影響が強い」という結果になったそう。この研究はマウスを使って行われていますが、これは人間にも同様の効果があると考えられています。
さらに米ブリガム・ヤング大学では、人間を対象とした『ナイトシフト』の研究を行いました。この研究では、就寝前に「ナイトシフトがオンでスマホを使用した人」「ナイトシフトがオフでスマホを使用した人」、「就寝前にスマートフォンを触らなかった人」の3つにグループ分けし、その総睡眠時間、睡眠の質、入眠後の覚醒を計測しました。
その結果、「3つのグループに大きな違いはない」ということが判明したそう。ただし睡眠時間が少ない場合は、寝る前にはスマホに触らないことが効果的だとも分かったとのことです。
これらはあくまで『ナイトシフト』に関する研究の1つの事例であり、機能の効果を完全に否定するものではありません。ブルーライトに関しては様々な研究があり、どれが正しいとはいい切れないところがあります。
なお、英マンチェスター大学の研究によれば、体内時計には光の色よりも、明るさの方が影響が大きいとのこと。寝付きが悪いことに悩んでいる人は、寝る前は「画面の輝度は落とす」「できるだけスマホに触らない」ことを心がけてみると良いかもしれませんね。
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Source: AppBank
Appleちゃん、眠れない夜はキミのせい。ブルーライトをカットする『ナイトシフト』の効果を疑問視する研究結果