覆面アーティストのバンクシーの作品ではないかとされていた「脱獄者」の壁画は、やはりバンクシーの描いたものだった。
バンクシー本人が自身のInstagramを更新し、この壁画を描く様子の動画を公開した。
バンクシーは3月4日(現地時間)、「Create Escape(創作する 逃げる)」という言葉とともに動画を投稿。動画のタイトルは「絵を描くことの楽しさ(the Joy of Painting)。ボブ・ロスとバンクシー」だ。
CNNによると、故ボブ・ロス氏はアメリカの画家で、1980〜90年代に「The Joy of Painting」というタイトルの絵の描き方を伝えるテレビ番組を担当していたという。
バンクシーが公開した約3分の動画は、ロス氏の番組内で、バンクシーが壁画を描く様子を紹介する構成になっている。
壁画制作部分の動画は、暗闇でハシゴを運ぶシーンから始まる。
頭部にライトを着けたバンクシーとみられる人物が、壁に、今回の絵柄が切り抜かれた大きな白いシートをあて、その上から黒いスプレーを吹き付けて、線を壁にうつしていく。
シートを外した後は、白いスプレーなどを使いながら細かく仕上げ、囚人服の柄を、灰色の染色で塗っていく作業なども映されている。
動画の最後は、太陽の出ている時間帯となり、黄色いジャンパーを着た警察官とみられる人物が壁画を見上げる姿が映し出される。このシーンは、遠くから撮影したとみられる。
この場面に添えられたナレーションは、こうだ。
「ふふふ。これがテクニックの中で、楽しいところです」
この壁画は刑務所だったイギリス南部の施設の壁に、突如出現したもの。
受刑者は、ロープのようなものをつたって脱獄しており、タイプライターも描かれていたことなどから、この刑務所に収容されていた詩人オスカー・ワイルドを描いたものではないかと報じられていた。
(湊彬子 @minato_a1 ・ハフポスト日本版)
Source: ハフィントンポスト
やっぱりバンクシーの作品だった。描いている姿の動画が公開された【動画】