和食の外食チェーン「大戸屋」が満を持して、総菜小売りの業態「大戸屋おかず処」を期間限定オープンした。なぜ、今までなかったんだろうか? 定食はもちろん弁当でも親しまれているはずのなのに、総菜の小売りをしていなかったのは逆に驚きだ。
出店は2021年2月24日、つまり今日から! 東京・西武池袋本店地下1階の食品売り場「おかず市場特設会場」にお目見えした。ここでしか販売していないスープカレーを発見したので、さっそく食べてみることにしたぞ!
・西武池袋の地下に出店
池袋での出店は3月9日までの2週間限定。続く3月30日から4月12日までは横浜のそごう横浜店、地下2階食品売場特設会場でも出店するそうだ。さて、西武池袋の特設会場に行くとあった! 販売カウンターだけの小さい大戸屋だ!
総菜小売り初出店のはずなのに、周りのお店としっかり馴染んでいる。そりゃ和食は得意分野だから、デパ地下の総菜売り場によく馴染むよね。店頭にはお店でもお馴染みの弁当や総菜のほか、よそでは見ない商品も並んでいた。その1つが「大戸屋スープカレー」(600円)だ。
お店の人によると、ここのスープカレーは他のお店で販売していないものなのだとか。店舗限定で販売している「8種の野菜とバジルチキンのスパイシースープカレー」とは違うものらしいので、購入して持ち帰ることにした。
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・野菜を食わせに来てる
実物を見ると、ブロッコリー、かぼちゃ、にんじん、れんこんにナスなど野菜ゴロゴロ。1回の食事で、たくさん野菜を摂れるのはうれしい。これぞ大戸屋って感じだ。
皿に盛り替えてみると、大きくカットされたキャベツ、それにジャガイモまで出てきた。完全に野菜を食わせに来てるな……。
食べてみると、優しい甘さを感じる。野菜がたっぷり入っている分、味付けは全体的に甘い印象だ。スパイスの辛味がアクセントになっているけど、まったく気にならない辛さだ。子どもや年配の人でも安心して食べられる味に仕上がっている。鶏肉も入っているけど、この中では脇役と化している。
ご飯とも相性が良く、飽きの来ない味なのでその気になれば毎日食べられるかも。
商品を買う際に、お店の人がおかず処の出店について丁寧に説明してくれた。それによると、大戸屋は池袋発祥の外食チェーンなのだとか。大戸屋ホールディングスの公式サイトの沿革を見ると、たしかに1958年に創業者の三森栄一氏が池袋・東口に大戸屋食堂を開業したことが記されている。
その歴史にならって、おかず処を池袋から始めることにしたそうだ。近年は業績が悪化し、株式の公開買い付け等で、不安定な経営が続いている。このおかず処の出店を機に、新しい風が吹くと良いのだが。総菜小売り業態のこれからが気になるところだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 大戸屋おかず処
住所 東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店地下1階 おかず市場特設会場
期間 2021年2月24日~3月9日
時間 10:00~19:30