ルーティンを厳格に実行している人ほど、継続の鎖の輪が1つ壊れただけですべてがダメになる可能性が高くなります。では、どうすればそうならずにすむのか? 解決策を解説。
私の友人は、2年ぐらい平日は決まった朝のルーティンをこなしていました。
午前5時25分に目覚ましが鳴り、前の晩に冷蔵庫に用意しておいたリンゴのスライスを食べて水を飲み、5分間ストレッチして身体をウォームアップしたら、朝5時45分からペロトンというエクササイズバイクのクラスに45分間出るというルーティンです。
彼はこのルーティンにすっかりはまっていたので、「45分に45分間」という名前までつけていました。
その後、自転車のペダルが壊れて、クランクアームを交換しなければならなくなり、彼は部品を注文しました。
そして、部品が届くのを待っている間に、彼の朝のルーティンはあっという間に崩壊しました。
自転車をこげなかったので、彼は運動できませんでした。運動ができなくなったせいで、早起きもやめ、健康的な朝食を食べるのもやめ、1日を駆け抜けるために必要な勢いをつけることもやめました。
彼のルーティンは完全崩壊したのです。
多くの場合、成功にルーティンは不可欠です。目標を細かく分解して日常の活動に落とし込み、そうした活動をきちんと実行し、毎日それをこなすことが、大きな目標の達成を成功させる方法です。
ルーティンは素晴らしいものです。
ただし、何かでそのルーティンが乱されない限りはです。ルーティンを厳格に実行している人ほど、継続の鎖の輪が1つ壊れただけですべてがダメになる可能性が高くなります。
どうすればそうならずにすむのでしょうか?
重要なのは(Ryan Holidayさんによれば)、ルーティンを実践的習慣(Practice)に変えることです。
ルーティンと実践的習慣の違いは何でしょうか?
ルーティンは決まりきったことをすることです。実践的習慣もその点は同じですが、より重要な点は、その人の意志が反映されるところです。
自転車が壊れた場合、運動することが実践的習慣になっていれば、その45分間で自重エクササイズや高強度インターバルトレーニングをしたり、外でジョギングをしたりします。自転車をこぐ方が好きだとしても、別の運動をすることができます。
Ryanさんは次のように書いています。
ルーティンと実践的習慣の違いは柔軟性です。
ルーティンは、毎日のリズムでしかありませんが、実践的習慣は一生かけて追求するものです。
ルーティンは、スヌーズボタンを押しすぎたり、想定外の仕事に呼び出されるといった簡単なことでダメになることがあります。実践的習慣は状況に応じて柔軟に適応できます。
ルーティンは、決まりきったことをすることであり、実践的習慣は自分で考えて内容を実践することです。
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ルーティンを台無しにするようなことが起こっても、それに引きずられず、どうしたらいいか考えましょう。
そのルーティンをしているのは、どのような目標を達成するためでしょうか。そこに意識を集中してください。
そして、当面は別のやり方でその目標を達成しましょう。
ルーティンを構成するすべての要素が目標志向であるということを見失ってはいけません。
目標と無関係な要素はルーティンの一部になっていないはずです。そして、目標を達成する方法はさまざまあります。
健康的な食事をする。社員と連絡を取り状況を確認する。パフォーマンスを監視する。顧客からフィードバックをもらう。ほとんど何をすることも該当します。
ルーティンは、どんなに重要でも、どんなに管理されていても、どんなに注意深く構築されていても、そのときどきのあなた自身の意志を反映するものではありません。
ルーティンは、単にあなたがすると決めたことをするだけのことです。
ルーティンが狂っても、あなたの人間性はもちろん、「将来なりたい自分像」を変えることはできません。自分でそうしてしまわない限りはですが。
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Image: Drazen Zigic/Shutterstock.com
Source: RyanHoliday.net
Originally published by Inc. [原文]
Copyright © 2020 Mansueto Ventures LLC.
Source: ライフハッカー
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