味より便利さ優先の時に活躍するコンビニ飯。だが、コンビニパスタはなかなかどうして侮れない。中でも、ペペロンチーノは高コスパである。
500円前後でガッツリ食べられるコンビニペペロン。ローソン、セブンイレブン、ファミリーマートで最も高コスパなのはどこなのか? 食べ比べてみたぞ。
素人ながらも、これまでペペロンチーノのレシピ記事を何本も書いてきた私(中澤)。ペペロンチーノには多少のこだわりがある。したがって、今回は私のペペロンチーノ論、略して「ぺぺ論」に沿って判定を行いたい。
個人的に、ペペロンチーノの味と言えば、ニンニクと辛さがポイントだと思う。さらに、麺は茹で時間を1分短くした程度の「ちょっと固め」が望ましい。
そして、コンビニ飯なので、もちろん値段も大事。つまり、評価基準としては「ニンニク感」「スパイシーさ」「麺の固さ」「具」「価格」で判定していきたい。
さて、最初に分かったのは言うまでもなく価格。ローソン『大盛!ウインナーとベーコンペペロンチーノ』とファミマ『大盛ペペロンチーノ ベーコン&ウインナー』が同額の税込498円で、セブンイレブン『オリーブオイル香る!大盛ペペロンチーノ』が少し高い税込550円である。
とは言え、少し高めのセブンイレブンが素材の味とクオリティーで勝利するというのはよくあるパターンだ。そう考えると現時点では、まだ横一線と言えるだろう。それでは、食べ比べ開始。
フタを開けてみると、やはり目立つのはセブンイレブンの具だろう。他の2つに比べ、ベーコンが分厚く、ニンニクの欠片も大きい。ウインナーを食べてみたところ、「パリッ!」とした皮の食感の後、「じゅわ~」とジューシーな肉の味が広がる。今茹でたみたいな仕上がりだ。
それに比べ、ローソンのウインナーは「ふにゃ、じゅわ~」という感じ。ジューシーさは悪くないが、食感がセブンほどではない。ファミマのウインナーは細切りなのもあってかフニャフニャしている。具に順位をつけるなら「セブン > ローソン > ファミマ」となった。
具には価格の違いが出ている。とは言え、ここまでは前哨戦みたいなもの。なぜなら、私のペペ論では、ペペロンチーノの主役は麺だからである。というわけで本番はここからだ。麺を食べ比べてみたところ……
セブンイレブンはキュッと締まった食感が特徴的。3社の中で最もベストな固さで、口の中にふわっと広がるオリーブオイルの風味が上品である。細部にこだわりが光り、さすがセブンと思わされる味だ。
だがそれだけに、ニンニクのパンチとスパイシーさはそんなに感じない。逆に、ニンニク&スパイシーで勝負している感じがしたのがローソンである。
ひと口食べた瞬間、生ニンニクに近いビリビリしたパンチ力とピリ辛が舌を直撃。多少、麺がぼんやりしているのが玉にきずだが、ニンニクが細々しているためか麺全体に味が浸透しており、なりふり構わないインファイトという感じがする。セブンイレブンがモハメド・アリなら、ローソンはマイク・タイソンだ。
一方、ファミマはローソンと同じくニンニクが細々しているのだが、そこまでパンチを感じないから不思議だ。逆にファミマの麺はコンビニパスタの平均点という感じ。
まとめると、「ニンニク感」「スパイシーさ」はローソン、「麺の固さ」「具」はセブンイレブン。くしくも2対2となった。どちらがウマイかは好みのレベルの接戦である。
ただ、私のぺぺ論ではペペロンチーノは庶民の味だ。そう考えると、ここで今1度注目したいのが価格。そう、ローソンはセブンイレブンよりも52円安いのである。その安さでここまでの接戦に持ち込んでいるのは天晴だ。
というわけで、個人的にはローソンに軍配を上げたい。さすがは「マチのほっとステーション」。コンビニペペロンチーノを買う際の参考になれば幸いだ。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
Source : ロケットニュース
【徹底比較】ローソン、セブン、ファミマのペペロンチーノを食べ比べてみたら全然違った! 接戦の決め手は「庶民の味」
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最終更新:6月8日(月) 13:39