宮崎駿監督は中川李枝子さんに「衝撃」を受けていた。「となりのトトロ」の「さんぽ」ができるまで

となりのトトロ(1988)

【あわせて読みたい】『ぐりとぐら』中川李枝子さんの戦後70年「終戦で、生まれ変わったの」

世界中の人たちに愛されている絵本を世に送り出した児童文学作家の中川李枝子さんが、10月14日に89歳で亡くなりました。

中川さんは「ぐりとぐら」「いやいやえん」「そらいろのたね」などのロングセラー作品の他に、1988年の映画「となりのトトロ」のオープニング曲「さんぽ」を作詞したことでも知られています。

日本テレビ「金曜ロードショー」の公式Xによると、絵本を読んで衝撃を受けた宮﨑駿監督が中川さんに作詞してもらうことを強く希望し、「トトロ」制作時に作られた「イメージアルバム」のために全6曲の詞が書き下ろされました。

「ぐりとぐら」などの絵本同様、「さんぽ」も長く愛されている作品ですが、この曲が登場するジブリ作品は「となりのトトロ」だけではありません。

2008年の作品「崖の上のポニョ」で、主人公の宗介とリサが「わたしはーげんきー」と「さんぽ」のワンフレーズを歌う場面も出てきます。

【画像📸】「崖の上のポニョ」でリサが「わたしはーげんきー♪」と「さんぽ」を歌う場面

「あるこう あるこう わたしはげんき あるくのだいすき どんどんいこう」

聞いただけで明るい気持ちになる「さんぽ」の歌詞は、中川さんが子ども時代に見た風景をもとに書かれたそうです。

中川さんは小学5年生の時に、父親の仕事の関係で福島に移り住みました。過去の講演会で「『あるこう あるこう』には中学生のころ歩いた福島の山のイメージもある」と語っており福島県観光物産交流協会も同県の信夫山で遊んだ思い出を歌詞にしたと紹介しています。

…クリックして全文を読む

オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
宮崎駿監督は中川李枝子さんに「衝撃」を受けていた。「となりのトトロ」の「さんぽ」ができるまで