蛙化してしまうエピソードを面白おかしく話したユーチューバーの“きりまる”さんが炎上したのはご存知でしょうか。2021年10月に公開された動画が2023年にSNSで拡散され批判が相次いだようです。さらに蛙化現象がニュースに取り上げられ幅広い年齢層に知られたことで「まったく共感できない」「理不尽すぎる」などの声が……。
今回の記事では「蛙化現象を起こす人はクズ」だと感じてしまう理由と、蛙化現象の本来の意味と誤用についてお伝えします!
本来の意味とは違う使われ方でSNSで拡散された蛙化現象は、YouTubeやTikTokの視聴回数を伸ばすネタとして扱われていたように感じます。動画内では相手の欠点や何気ない行動に引いてしまい冷めた瞬間を話し、少々悪ふざけに感じるような投稿が多く上がっていました。
「蛙化現象はクズの証拠ではないか?」と感じる人が増えたのは、上述のようにYouTubeやTikTokで面白おかしくネタとして扱ったことに原因があるのではないでしょうか。意味のわからない理由で蛙化する内容が、視聴者にとって笑える動画になったのでしょう。
動画が切り抜かれたりインフルエンサーによって取り上げられたことで、蛙化現象が拡散され「人としての情が感じられない」「人の欠点を笑うな!」とネット上で批判が相次ぎました。
広く認識された蛙化現象といえば、フードコートでキョロキョロと彼女を探す姿に気持ちが冷める。財布を出し小銭の出すなどのやりとりが嫌。注文するメニュー名の「トロトロ」「フワフワ」を読み上げられると恥ずかしい、などがあります。
Z世代でトレンドになったことで、相手に冷めてしまった瞬間を蛙化現象だと謝った認識がされているのです。
誤用された蛙化現象を引き起こす原因とはなんでしょうか。相手の内面を知らずに付き合い始めることってありますよね。学生のときは気軽に付き合い始める人も多いのではないでしょうか。まだ相手をよく知らない。人として好きになっていないことが原因で蛙化現象を引き起こしやすくなるのです。
恋愛経験が乏しい場合、相手に対して理想が高くなることがあります。相手のちょっとしたミスや行動に敏感になり、欠点に目がいくようになってしまうのでしょう。
人を見下してバカにしているように捉えられてしまう蛙化現象は、その人の器の大きさや心の狭さを表しているのです。そうとも知らずに蛙化現象を起こした瞬間を笑いながら話す人を「クズだな」と感じる人もいるのかもしれません。
蛙化現象の本来の意味は、自分が好意を持った相手が好意を持ってくれたときに生理的に受け付けられない嫌悪感を抱いてしまうというもの。自分が好きだった相手に好きになってもらえたら嬉しいですよね。ところが蛙化現象が起こると好きな人に対し、自分でコントロールできない嫌悪感を抱いてしまうとしたなら……。罪悪感に苛まれてしまうのではないでしょうか。
蛙化現象が原因で異性との関わりを避けたり、鬱になってしまうことさえあります。自分自身も好きになった相手もつらい現象なのです。
本来の蛙化現象は、なってしまうとパートナーと共につらい思いをすることになります。自分自身で感情をコントロールできず会うことをためらい、蛙化現象を起こされた人は相手の態度が急変したことに戸惑い傷つくのです。
原因には自己肯定感の低いことが考えられます。自分への自信のなさから「人に好きになってもらえるような人間じゃない」と感じ、好意を持たれることを受け入れられません。
若い世代に起こりやすいと言われており、恋愛経験が少ないこと、人としてまだ未熟な点などが挙げられます。また相手に対し理想が高すぎて生身の人間を受け止められないなど、様々な原因があるようです。
SNSで拡散され、2023年上半期の「Z世代のトレンドランキング」で1位になった蛙化現象は心理学用語であり、本来の意味を知ると笑いのネタにできるような用語ではありませんよね。好きだった相手に好意を持たれた途端に嫌悪感を感じ、付き合うことが難しくなることが私にも起こったなら……。と考えるとつらく悲しい気持ちになります。
付き合っていて相手に冷めてしまった瞬間は異なる意味合いであり蛙化現象の本来の意味ではないのです。
誤用された蛙化現象は誇張されたネタかもしれません。ですが好きになった相手を見下しバカにするようなことを面白おかしく話す様子は「人として最低」と言われてしまうクズの証拠となってしまうでしょう。
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【人間の闇!?】話題になった〝蛙化現象〟は本当にクズの証拠なのか!?