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仮想通貨の「違法マイニング」電気泥棒が狙った意外な場所

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仮想通貨のマイニングでは、電気代をいかに安く抑えるかが課題とされていますが、盗んだ電気で勝手にマイニングをする犯罪も後を絶ちません。ポーランドでは最近、意外な公共施設から大量のマイニング用PCが発見される事件が発生しています。

*Category:サイエンス Science *Source:Ars Technica ,TVN24 ,WHDH

裁判所の床下にマイニング用PCが隠されていた


テックメディア「Ars Technica」によれば、ポーランドの最高裁判所から、複数のマイニング用PCが発見されたとのこと。これらのPCは床下や換気ダクトに隠されており、発見されるまでの間、毎月数千ポーランドズウォティ相当(1000ズウォティあたりおよそ37,194円)の電力を消費していました。

装置が稼働していた詳細な期間は現在のところ不明です。使用されたPCは裁判所のネットワーク経由ではなく、各自のモデムを通じてインターネットに接続されていたとのこと。

裁判所は装置を発見してから2週間以内に、この建物のITメンテナンスを行っていた企業との契約を解除しました。また契約終了に先立ち、同社は装置が隠されていた部分のメンテナンスを担当していた2人の従業員を解雇しました。ワルシャワ地方検察庁は、IT専門家を雇いどれだけの電力が盗まれたか調査するとのこと。最高裁判所は、機密性の高いビジネスや税金に関する紛争を扱っていますが、それらの情報は盗まれていなかったようです。

調査によれば、これらのPCは、仮想通貨のマイニング装置として使われていたとのこと。専門家によると、できるだけ多くの暗号通貨を迅速に集めるため、「あまり人が訪れない場所」に違法な装置を設置したり、公的機関や企業が通常閉まっている時間帯に装置を稼働させ不正に発掘が行われているそうです。


米国でも、公的機関が仮想通貨のマイニングのために電力を盗まれるという同様の事例が起きています。ボストンのニュース局WHDHは、今年初め、マサチューセッツ州の高校の地下室でマイニング装置が発見されたと報じています。この事件では、11台のPCが24時間稼働しており、少なくとも8カ月間運用されていました。

国土安全保障省は3ヵ月にわたって調査し、町の施設責任者補佐を務めていた元職員のナディアム・ナハス氏が告発されました。装置を作動させるために少なくとも17,492ドル(約260万円)の電力を盗んだ容疑がかけられています。ナハス氏は2022年に職を辞し、2023年6月現在、無罪を主張しているとのことです。

オリジナルサイトで読む : AppBank
仮想通貨の「違法マイニング」電気泥棒が狙った意外な場所

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