谷村新司さんが死去「天にある星に」。堀内孝雄さんらアリスメンバーも追悼「いつか空のほとりで一緒にライブを」

ライブイベント「SAYONARA 国立競技場」に出演した谷村新司さん(2014年5月31日)

「昴- すばる-」などのヒット曲で知られるシンガーソングライターで「アリス」のメンバー谷村新司さんが10月8日に亡くなった。谷村さんのスタッフ公式Xが伝えた

公式Xは「葬儀は近親者のみにて10月15日に執り行いとても穏やかな顔で旅立ちました事をご報告申し上げます」というメッセージとともに、谷村さんの葬儀とみられる写真を投稿している。

https://twitter.com/Shinji_T_Staff/status/1713797010879594975?ref_src=twsrc%5Etfw

公式サイトによると、谷村さんは3月に腸炎の手術を受け、療養を続けていた。

6月からは谷村さんと矢沢透さん、堀内孝雄さんからなる音楽グループ「アリス」の全国ツアー 「ALICE 10 YEARS 2023 ~PAGE1~」がスタートする予定だったが、谷村さんの療養のため、2024年への延期を発表していた

公式サイトは「昨年は活動50年を迎えてアリスの記念ライブ『ALICE GREAT 50(FIFTY)』 を有明アリーナで開催し、アリスメンバーの堀内孝雄・矢沢透と共にここからリスタートして10年続けようと目標を立てて本人も楽しみにしておりましたが、残念ながらその夢は叶わず満75年の生涯を終える事となりました。後日には皆で集まって故人を偲ぶ場を設けたいと思っております」と伝えている。

また代表曲 「昴- すばる-」 について「沢山の方々とのご縁の道を継いでくれました」と、音楽が作った人とのつながりに感謝している。

谷村さんの戒名は「天昴院音薫法楽日新居士(てんぼういんおんくんほうらくにっしんこじ)」。公式サイトは「天にある星となって私達を照らし続けてくれる事だろうと思います」と述べている。

谷村さんは「昴」の他にも「群青」などのヒット曲を世に送り出し、山口百恵さんの「いい日旅立ち」など、他のアーティストへの楽曲も手掛けてきた。

中国・北京で開かれたコンサート(2018年9月28日)

アリスのメンバー「いつか空のほとりで一緒にライブをやろうね」

アリスのメンバーとして音楽を作り、50年をともにしてきた堀内さんと矢沢さんも谷村さんへ思いや感謝を伝えている。

公式サイトによると、アリス結成のきっかけとなったのは、大阪のセミフォークグループ「ロック・キャンディーズ」のリーダーだった谷村さんと東京のソウルバンド「ブラウン・ライス」のゲストドラマーだった矢沢さんがアメリカで知リ合い、意気投合したことだった。

その後谷村さんが、アマチュアロックバンド「フーリッシュ・ブラザーズ・フット」のボーカルだった堀内さんをグループに誘い、1972年3月5日にシングル「走っておいで恋人よ」でデビューした。

堀内さんは「突然の別れに驚きを隠せません。来年のツアーに向けて回復に向かっていると伺っていただけに、とても残念です」と谷村さんへの思いをつづっている。

「僕にとってのチンペイさんは、50年来の親友であり『アリス』のリーダーであり、そして良きライバルでした。学生時代に、『プロにならないかと? 一緒にアリスをやろう』と、 誘ってくれたとき、心の底から嬉しかった。チンペイさんが、あの時誘ってくれなかったら、今の僕はありません。 ずっと一緒に音楽活動ができたことが幸せでした。また、いつか空のほとりで一緒にライブをやろうね。もうちょっと待っていてね、 キンちゃんと、もう少しだけ頑張るね。心から、 ありがとう。安らかに。 ご冥福をお祈り申し上げます」

矢沢透さんは、谷村さんを忘れないでほしいというお願いを伝えている。

時にはいがみ合い、 時には抱き合い幾多の苦難も喜びも共有し、無我夢中で駆け抜けた。そして気が付けば51年という長きに渡って谷村と関わるとは…あの日からは想像もしませんでした」

「若さの灰汁も抜け 『これからは本当に音楽を楽しんでやっていこうね』と新しいアリスの始まりに胸躍らせていた矢先のことでした。谷村なら大丈夫、 谷村ならきっと戻ってくる、根拠のない確信めいたものを感じておりました。 でも谷村は戻ってきませんでした!もういないんです。 悲しいというより悔しいんです。谷村はもう僕たちのみんなの心の中にしか住む場所がないのです。 思い出せば必ず胸にやってきます、 どうか谷村を忘れないで下さい。 今まで谷村をアリスを応援してくださってありがとうございました」

…クリックして全文を読む

オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
谷村新司さんが死去「天にある星に」。堀内孝雄さんらアリスメンバーも追悼「いつか空のほとりで一緒にライブを」

Satoko Yasuda