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一人暮らしをしている人は、月にどれだけ貯金をしているのか…。
不動産会社のAlbaLinkは一人暮らしをしている506人を対象に「貯金額に関する意識調査」を行い、その結果を9月2日に発表しました。
調査結果からは、一人暮らしをしている人の貯金の実態が見えてきました。
まず、1ヶ月の理想の貯金額について聞いたところ、平均は60,526円という結果になりました。最も多かったボリューム・ゾーンは「40,001円から50,000円以下(34 %)」となっています。
一方で、実際の貯金額を聞いたところ、その平均は27,812円。ボリューム・ゾーンは「10,001円から20,000円以下」という結果になりました。
一部の「たくさん貯金をしている層」が平均額を引き上げており、実際には、貯金額が20,000円以下の人が約6割。思うように貯金ができている人はわずかという実態が浮かび上がりました。
一人暮らしの人は何のために貯金をしたいと考えているのでしょうか。その理由について、7位から順にみていきましょう。
<7位 教育費として使いたい>
・子どもの教育費のため(40歳 男性)
子どもの大学進学費用など、教育費にはまとまった資金が必要となります。奨学金を借りるという選択肢もあるものの、「子どもに返済の負担をかけたくない」という思いから貯金をしている人も多いでしょう。
<6位 車・バイクを買いたい>
・車を買いたいから(25歳 女性)
具体的な目標額が設定でき、モチベーション高く貯金ができそうです。「ローンではなく、現金で買いたい」から貯金するという人もいました。
<5位 投資に回すため>
・投資のための資金を貯めたい(27歳 女性)
投資に関心をもつ人が増えています。まずは「お金を貯めて、投資に回そう」と考えている人も多そうです。
<4位 結婚資金を貯めたい>
・将来結婚式をあげたいから(23歳 女性)
結婚資金として、300万~400万円程度かかることもあります。「独身時代に貯めておきたい」と考える人も多いようです。
<3位 旅行・趣味に使いたい>
・海外旅行のため(27歳 男性)
・習い事をするのが好きなので、やりたいことができたらすぐに支払えるように貯蓄をしておきたい(38歳 女性)
車・バイクと同様、目標額が決まりやすいのがこの理由。楽しみながら貯金ができそうです。
<2位 急な出費に備えて>
・一人暮らしを始めて貯金がほぼなくなってしまったため、緊急事態への蓄えとして一定の貯金が欲しい(23歳 男性)
・緊急の病院代など、お金が必要な場面に備えるため(43歳 男性)
「家電の故障」「冠婚葬祭」「医療費」など、急な出費があることも。そんなときのために貯めておきたいという思いを持つ人が多く、2位にランクインとなりました。
<1位 将来・老後のため>
・将来不自由なく暮らしたいから、独身時代に貯蓄したい(23歳 男性)
・将来のために、年間100万円は貯金したいです。ほしいものがあるわけではないですが、お金がないと不安なので(30歳 男性)
気になる1位は、将来・老後のためという理由。「退職後にゆとりある生活を送りたい」「年金だけでは不安」などの回答が寄せられており、将来のために切実な思いを持って貯金をしたいと考える人が多いことがわかりました。
調査では、一人暮らしの506人に「貯金が難しいと感じる理由」も聞いています。
<7位 収入が不安定>
・派遣社員なのでなかなか収入が安定しないこと(25歳 女性)
収入が安定しないと、貯蓄も難しくなります。収入が少ない月は全く貯金ができないというケースもありそうです。
<6位 交際費を削れない>
・友人関係が大きな理由だと思います。お金に余裕のある友人に付き合うと、自然と自分の出費も大きくなります(21歳 男性)
友人からの誘いがなかなか断れない、という人もいるでしょう。「誘いをすべて断るのではなく、月に3回までなどと決める」などの工夫が必要です。
<5位 旅行・趣味にお金をかけている>
・舞台オタクなので、チケット代とグッズ代でかなり使ってしまいます(34歳 女性)
旅行や趣味が貯金のモチベーションになっている人もいる一方、「旅行や趣味のせいで貯められない人」もいるとわかりました。月々の予算を設定することが大切なようです。
<4位 急な出費が多い>
・医療費など、予想外の出費が発生する(29歳 女性)
予期しない支出が多いと、どうしても貯まりづらくなってしまいます。予備費を作るなど工夫が必要かもしれません。
<3位 計画性がなく浪費しがち>
・貯金が習慣化していない。計画通りにお金を使えていない(28歳 女性)
・あると使ってしまう。貯金を後回しにしてしまう(32歳 女性)
「ついつい使ってしまう」という理由で、なかなか貯金できない人も多いようです。給与天引きや、先取り貯金を活用することも手です。
<2位 生活費がかさんでいる>
・家賃が高くてなかなか貯蓄できない(33歳 男性)
・生活費がどんどん上がってきて、貯金に回す余裕がない(40歳 女性)
「物価高」のために生活費がかさんでしまうと答えた人も多くいました。親や兄弟の生活費を援助しているため、貯金できないという例もあるようです。
<1位 収入が少ない>
・給料が安いため。残業すれば稼げるが、身体的・精神的に残業はしたくない(23歳 男性)
・パートでしか働けないので、月に平均7万円くらいの赤字になる(58歳 男性)
収入が少なく、生活費に充てるだけで精一杯という意見が一番多く上がりました。収入が低い原因として、「会社の給料が少ない」「失業中」「非正規雇用」「年金生活」などが挙げられました。
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