エンゼルスの大谷翔平選手が28日（日本時間29日）、フィリーズ戦に「2番・DH」で出場。4打数1安打で、MVPに輝いた21年に並ぶ自己最多の今季318塁打を記録しました。これで、年間390塁打ペース。ア・リーグでは通算382本塁打のジム・ライス（レッドソックス）が406塁打を記録した78年以来、45年ぶりの400塁打到達が見えてきました。
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エンゼルスの大谷翔平選手が28日（日本時間29日）、フィリーズ戦に「2番・DH」で出場。4打数1安打で、MVPに輝いた21年に並ぶ自己最多の今季318塁打を記録しました。その塁打を放ったのは第一打席、無死一塁の場面。5球目の外角への甘い直球を打球速度106・1マイル（約171キロ）の痛烈な打球で中前へはじき返しました。
大谷選手の中安もありエンゼルスは先制。しかし、中盤で逆転されチームは6-4で敗北を喫しました。318塁打は自己最多記録。このままいけば年間390塁打ペース。ア・リーグでは通算382本塁打のジム・ライス（レッドソックス）が406塁打を記録した78年以来、45年ぶりの400塁打到達が見えてきました。大記録達成に向け、ますます目が離せません！
今回、大谷選手が自己最多に並ぶ318塁打を達成し話題となりましたが、そもそも塁打とはどのような記録なのでしょうか。
塁打は安打、二塁打、三塁打、本塁打で打者が踏んだベースの数を合計した指標。安打を1、二塁打を2、三塁打を3、本塁打を4で計算します。塁打を打数で割ると長打率となり、多ければ強打者の証。単打だけでなく、3塁打や本塁打といった長打力も鍵を握ります。
400塁打の大台突破が注目されている大谷選手ですが、2022年以前の成績はどれくらいの記録だったのか。また、現在の順位も合わせて見ていきます。
【大谷選手のこれまでの塁打成績】
2018年：184塁打（安打93、二塁打21、三塁打2、本塁打22）
2019年：194塁打（110、20、5、18）
2020年：56塁打（29、6、0、7）
2021年：318塁打（138、26、8、46）
2022年：304塁打（160、30、6、34）
2021年にそれまで自己最多の318塁打を記録。2022年と比べてみると、安打数は304塁打の22年に比べ劣っていますが本塁打数が大きく上回っています。単純に安打を重ねていけば良い、というものではなく本塁打数など長打力も重要。本塁打も安定して放っている今シーズン。大記録へ向け順調に歩を進めています。
【9月6日現在のア・リーグ塁打順位】
1位：大谷翔平選手（エンゼルス） 325本
2位：ボビー・ウィットＪｒ.選手（ロイヤルズ） 276本
3位：ルイス・ロベルト選手（ホワイトソックス）272本
大谷選手は圧倒的な差をつけてトップ。本塁打数でも2位に9本差をつけて独走している大谷選手。いかに400塁打がとてつもない記録なのかがわかります！
大谷選手が400塁打を視野に入れる勢いを見せていますが、これを達成すれば45年ぶりの偉業。そんな大谷選手でも達成するのが難しい「400塁打」という偉業ですが、2001年には4人もの選手が記録していたようです。しかし1990年代後半から2000年代前半にかけては「ステロイド時代」と呼ばれ、多くの選手が筋力増強剤を使用してプレー。MLBにとって負の歴史とされています。
メジャーリーグシーズン本塁打ランキング歴代トップの記録を持つ、バリー・ボンズ選手が73本の本塁打記録を樹立したのも、この”ステロイド時代”にあたる2001年。その他にもアレックス・ロドリゲス選手が自身最多本塁打数を記録したのが2002年など、多くの有名メジャーリーガーがこの「ステロイド時代」に大きな活躍を見せました。
400塁打達成者を4人も出した「ステロイド時代」。MLBの負の歴史として語り継がれていますが、大谷選手が正真正銘の400塁打達成となれば、新たな歴史を刻むことになります。大谷選手は6日現在で325塁打。自己最多318を記録してから順調に塁打を重ねています。また、ナ・リーグのトップ3選手もすでに310オーバー。400塁打に近づく選手は大谷選手だけでないかもしれません。
大谷選手のライバルでもあり、MLBを代表する強打者アーロン・ジャッジ選手（ヤンキース）。ジャッジ選手も昨年、400塁打目前まできていましたが、シーズン終盤にペースダウンし391でストップしました。ジャッジ選手でも果たせなかった400塁打。大谷選手は45年ぶりとなる大記録を達成できるのか、今後の活躍に期待です！
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【MLB】45年ぶりの大記録も視野！大谷選手が自己最多318塁打達成