夏はスポーツイベントや子どもの外遊びなど、Tシャツが汗でぐっしょりということがよくあります。ライオン株式会社お洗濯マイスター大貫和泉さんに、Tシャツに汗臭さが染みついてしまわないための簡単テクニックを教えていただきます。
夏は汗がつきものです。しかし、Tシャツなどに汗臭さが染みついてしまうのが心配です。
「着用した衣類は、湿ったままの状態が続くと菌が増殖して、嫌な臭いが増す原因となります。
ただ少しの工夫をすることで、洗濯後の臭いをすっきり落とすことは可能です。簡単なテクニックをお伝えしましょう」(大貫さん)
Tシャツに汗臭さが染みついてしまうのを防ぐための洗濯テクニックを教えていただきましょう。
(1)できるだけ乾かしてから持ち帰る
汗で濡れたTシャツを、ビニール袋などに入れて持ち帰っていないでしょうか。
「汗で濡れた衣類を長時間そのままにしておくと、菌が増殖して悪臭が発生してしまいます。できれば乾燥してもち帰るか、帰宅後すぐに取り出して、できるだけ早く洗濯しましょう」(大貫さん)
(2)帰宅後、なるべく早くお洗濯する
汗まみれのTシャツは、帰宅後すぐに洗濯する必要がありますが、その際は、皮脂汚れや臭い汚れに効果的な洗剤がおすすめだといいます。
「ただ、色あせや型崩れが気になるTシャツには、おしゃれ着用洗剤を使用してください」(大貫さん)
(3)汗だくのTシャツはつけ置き洗い
全体の汚れや臭いが心配なときは、つけ置き洗いをします。
「洗濯機に入れる前に、洗剤かおしゃれ着用洗剤を水かぬるま湯に溶かした濃いめの洗剤液に、30分~2時間つけ置きします。あとは洗剤液ごと衣類を洗濯機に入れ、通常通り洗濯します。
但し、ドラム式洗濯機の場合は、衣類のみ洗濯機に入れて洗いましょう」(大貫さん)
(4)酸素系漂白剤を併用すると、さらに効果的
酸素系漂白剤を使えば、汗の臭いへの高い効果が期待できます。
「3に液体タイプの酸素系漂白剤を加えてつけ置きをすると、さらに効果的です。つけ置き前に酸素系漂白剤を使用できるかどうか洗濯表示を確認してから行いましょう」(大貫さん)
すっきり洗ったTシャツは、次のお出かけにも着たいものです。
「Tシャツは直射日光で色褪せしやすいのです。色褪せを防ぐには、裏返して風通しのよい場所で日陰干しにしましょう。
また、Tシャツはハンガーの跡がついてしまったり、型崩れしてしまうことがあります。肩幅の広いハンガーを選ぶか、なければハンガーにタオルを巻いて太くしたもので干しましょう。そしてTシャツを入れるときは、必ず裾部分から入れること。首まわりが伸びてヨレヨレになるのを防ぎます」(大貫さん)
夏はTシャツの出番が増えます。Tシャツの洗濯テクニックは、どれも簡単にできることばかりです。少しでもさわやかに過ごせると嬉しいですね。
参考資料など
取材協力/ライオン(株) 生活情報サイト「Lidea」(https://lidea.today/)
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