常温保存できることから、災害時用の保存食としても便利なカップ麺。長期保存できそうだからといって食べずにとっておいた結果「賞味期限が切れてしまった」という人は多いのではないでしょうか。
今回は、賞味期限切れのカップ麺は食べることができるのか、食べられる場合いつまで大丈夫なのかについて、詳しく解説します。
食べないほうが良い麺の特徴についても紹介するので、棚やパントリーから賞味期限切れカップ麵が出てきた人は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
目次
-賞味期限切れ1年2年後のカップ麺を食べても大丈夫なのか
賞味期限と消費期限の違いについて
賞味期限切れから約2ヶ月は食べられる可能性が高い
賞味期限内でも保存方法によっては劣化することがある
-味や匂いに異変?賞味期限切れカップ麵の危険な状態とは
-賞味期限切れカップ麺の捨て方
-まとめ:賞味期限切れカップ麺は必ずしも食べられないとは限らない
カップ麺には賞味期限が設定されており、私たちはこの日にちを目安に食べ切る必要があります。
しかし、「賞味期限が1日過ぎたからといって食べられないわけではない」といった言葉をよく耳にしますよね。はたして、賞味期限切れのカップ麺は食べても大丈夫なのでしょうか。
・賞味期限と消費期限の違いについて
・賞味期限切れから2ヶ月は食べられる可能性が高い
・賞味期限内でも保存方法によっては劣化することがある
カップ麺に表示されている賞味期限と、魚や肉などの生ものに表示されている消費期限の違いについても解説します。
「賞味期限が多少過ぎても食べられる」といわれているのは、賞味期限は美味しさを保証する期間を指しているからです。賞味期限が切れたからといって、すぐに腐る可能性は低いと考えられています。
一方、牛乳や生モノなどに設定されている消費期限とは、食品が劣化せず安全に食べられる期限のことです。品質劣化しやすい食べ物に設定されているため、消費期限内に食べ切る必要があります。
賞味期限と消費期限の違い
・賞味期限:保存方法を守ったうえで、品質が変わらず美味しく食べられる期間
・消費期限:保存方法を守ったうえで、安全に食べられる期間
常温保存できるカップ麺は美味しく食べられる期間をあらわす賞味期限が設定されているため、賞味期限切れ後も食べられるでしょう。しかし、徐々に美味しさは損なわれていくため、なるべく早めに食べ切ってくださいね。
災害時用の避難袋にカップ麺を入れている人は、定期的に賞味期限をチェックしておきましょう。
賞味期限は、安全確保のためにさまざまな検査で導き出された最大日持ち期間に、安全係数(0.7〜0.9)をかけて算出しています。そのため、賞味期限は品質保持できる期間よりも短く設定されています。
賞味期限切れのカップ麺がいつまで食べられるのかどうかは、安全係数(0.7〜0.9)を用いて導き出すことが可能です。多くのメーカーが設定している賞味期限6ヶ月と、安全係数0.8を用いて計算してみました。
賞味期限切れカップ麺を食べられる可能性が高い期間
・6ヶ月÷0.8(安全係数)=7.5ヶ月
賞味期限が6ヶ月のカップ麺は7.5ヶ月、つまり賞味期限が切れた後も約2ヶ月間は食べられる可能性が高いです。
安全係数は0.7〜0.9が推奨されているため、賞味期限が切れてから10日以内であれば、安全性が高いといえるでしょう。
賞味期限が切れたカップ麺は、時間が経過すると徐々に状態が変化していきます。味やニオイに違和感を感じたり、食べている途中に下痢や腹痛などの症状が出たら、食べるのを止めて破棄しましょう。
保存状況によって状態が変化することもあるため、できる限り賞味期限内に食べ切るように心がけましょう。
カップ麺は高温多湿を避け、直射日光が当たらない場所に保管しましょう。下記のような場所に保管すると、賞味期限内であっても味が変わったり腐ったりして食べられなくなる場合があります。
避けたほうが良い保存場所
・直射日光が当たる場所
・シンク下など、高温多湿な場所
・防虫剤や芳香剤など、香りが強いもののそば
・電化製品など、熱を発する機器のそば
カップ麺が、防虫剤や芳香剤の香りを吸収してしまうことがあります。カップ麺を保管している棚の中に、防虫剤や芳香剤を置かないようにしましょう。
また、電子レンジやオーブントースター、冷蔵庫などの上に物を置いている人はいませんか?
電化製品は使用中に熱を発するため、側面が熱くなります。電化製品の上のスペースが余っているからといってカップ麺を置いていると、劣化する恐れがあります。
キッチンの上の吊り棚やパントリーなどの冷暗所に保管してくださいね。
賞味期限を約2ヶ月過ぎたカップ麺は、味やニオイに違和感を感じなければ、食べられる可能性があります。しかし、半年、1年と食べずに放置していると、徐々に状態が悪化していきます。
下記のような状態であれば、食べるのを控えましょう。
食べないほうが良い状態
・膨張している:腐敗して発生したガスが原因
・異臭がする:酸化やカビが原因
・酸っぱい味がする:酸化が原因
・カビが生えている:包装の破れが原因
カップ麺は、食品の安全性を保つためにビニール包装されているため、このビニール包装が破れていると品質劣化しやすくなります。
また、ビニール包装が破れたことによってカップに穴が開いたり蓋が開いたりすることもあります。ビニール包装が破けてしまった場合は、なるべく早めに食べてくださいね。
カップ麺は、中身・容器・フタに分別して捨てることができます。自治体によってゴミの分別方法は異なりますが、下記の捨て方を参考にしてみてください。
カップ麺の捨て方
・中身:可燃ごみ(生ごみとして扱う)
・容器:プラスチックまたは可燃ごみ
・フタ:紙または可燃ごみ
ただ、商品によって素材は異なります。容器やフタには必ず素材を示すマークが記載されているため、マークを確認して正しい方法で捨ててくださいね。
一部の自治体では、カップ麺を開封せずにそのまま可燃ゴミとして捨てられるようです。中身が膨張し、異臭がして腐っている可能性が高いカップ麺を開封するのは危険なので、各自治体のゴミの分別方法を確認してみてください。
賞味期限とは、美味しさを保証する期間のことです。賞味期限切れのカップ麺であっても、味や匂いに変化がなければ食べられる場合があります。
しかし、直射日光が当たる場所や高温多湿の環境に保存していると、賞味期限内であっても品質劣化することがあります。賞味期限だけに頼るのではなく、中身の状態もきちんと確認してから食べるようにしてくださいね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります
(Onnela転載記事:『賞味期限切れのカップ麺はいつまで食べられる?食べないほうが良い状態の見分け方を紹介』より転載)
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
賞味期限切れのカップ麺って、いつまで食べられる?食べないほうが良い状態の見分け方、捨て方を紹介
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