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2TBのSSDが激安10,980円の「ヤバいウラ事情」とAppleの影

一時期ほどではないにしろSSDはHDDなどと比べると高価であることは間違いありません。いまだに「チョット高級なパーツ」という印象もあり、筆者は容量あたりの金額は「1TBあたり1万円」くらいの感覚でした。ところが2TBで10,980円(税・送料込)という激安製品がAmazonに出現していました。

» Monster Storage NVMe 2TB SSD PCIe Gen3×4|Amazon.co.jp

ユーザーとしてはこうした激安SSDが登場したことは大変に喜ばしいのですが……「安かろう、悪かろうでは嫌だな」と思って調べてみたところ、そのウラには意外事情があることがわかりました。

激安SSDの〝ウラ事情〟


このSSDのおもなスペックは以下の通り。決して、ショボいスペックというわけでなく、むしろ十分に高性能です。

  • 読み込み速度:3,400MB/秒
  • 書き込み速度:3,100MB/秒
  • インターフェース:NVMe
  • コントローラー:Maxio MAP製
  • NAND:YMTC製

このスペックであれば2万……とまではいかなくても、1万円台後半というのが相場という感じです。

ところが、この製品は税込10,980円(※1,000円引きクーポン使用時)。この激安価格の裏にはどうやら〝政治的な事情〟があるようで……

米アップルが中国の半導体大手、長江存儲科技(YMTC)からのスマートフォン「iPhone」向けの部品調達計画を保留していることがわかった。複数の関係者が明らかにした。米国政府が半導体を巡る中国への規制を段階的に強化しており、製品のサプライチェーン(供給網)への影響も大きくなっている。

— 出典:アップル、中国半導体の調達保留|日経電子版

安値の理由はiPhoneに使われる予定だった3D NANDチップが米国と中国の貿易摩擦によりAppleが使用できなくなっているから。この影響で3D NANDの在庫が過剰になったことで中国メーカーが安価に購入できることとなり、それが激安SSDの登場につながったというわけです。




激安価格になっているMonster Storage製のSSDも、NANDは禁輸規制の対象となっているYMTC製です。

こうした背景からSSDの値下がりトレンドを迎えていますが、その中でもこの製品は特にお得。2TBという大容量で安価な〝高コスパ〟SSDとなっているので、こういった製品を探していた人はこのチャンスをゲットしておきましょう。

Monster Storage NVMe 2TB SSD PCIe Gen3×4 2TB


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SSDケースもセールになっているので、併せて購入すれば1万円ちょっとで2TBのストレージ容量増設が可能です。

UGREEN M.2 SSD 外付けケース


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