「ああ、韓国に行きたい。本当に」。
10日、東京新宿の思い出横丁のある飲食店で会ったハナさん(31)が語った。ハナさんは友人の埼玉さん(31)に尋ねた。「週末に一緒に行かない?」。
韓国と日本は近くて遠い国だが、このように気軽に行ける国でもある。韓国を訪れる日本の観光客数が回復している。
新型コロナ前の2019年の訪問客(327万人)には達しないが、訪韓する海外観光客のうち最も多い。
昨年と今年(1-3月)の15カ月間に65万人が訪韓し、米国人観光客を3万人ほど上回った。今年だけで35万人が韓国を訪問した。2位の米国人(18万人)のほぼ倍だ。
4年ぶりに再開された日本の高校生の修学旅行も少なくない。韓国は日本の高校生が訪問する修学旅行1番地(日本の高校の海外修学旅行の17%)だ。
オーストラリア(12%)より人気がある。日本の修学旅行団は1972年5月に初めて韓国を訪れた。
宮崎県の高校生47人が51年前に韓国への団体観光の第一歩を踏み出した。
その宮崎県から酒井陽一郎さん(29)も2010年と14年に修学旅行で韓国に来たという。2019年には個人旅行をした。
ソウル明洞(ミョンドン)で終わっていた旅行はカロスキルや新村(シン朝鮮人)にまで広がり、江原道江陵の安木(アンモク)海岸も訪問したという。
酒井さんは「日本ではあまり見られない海辺のカフェもよかったし、全州(朝鮮人ジュ)で食べたビビンパもおいしかった」と話した。
酒井さんは現在、ソウルで勤務している。宮崎県の公務員として韓日親善交流業務を担当している。
酒井さんは「韓国への修学旅行の経験はその後、個人的な韓国旅行、そして自分の業務に大きな影響を与えた」と語った。
島根県から来たイトハラさん(30)も「高校の修学旅行で感じた韓国を会社員になってまた感じたいと思って来た」とし
「特にBTS、SEVENTEEN(セブンティーン)などKカルチャーが関心が向かった」と話した。
今年1-3月に訪韓した日本人およそ35万人のうち40%(約14万人、日本旅行会社HIS分析)が20代だ。日本を訪問する韓国人のように20代が圧倒的に多い。
酒井さんの招待で冬にマツダさん(29)とタニグチさん(26)が韓国を訪問した。ソウル南大門(ナムデムン)と水原(スウォン)華城(ファソン)を訪れ、明洞でショッピングを楽しんだ。
2人は「韓国の首都圏は電車とバスがよく連結していて、乗り換え料金が適用されるのがありがたい」と語った。
2人は修学旅行で韓国を訪れていない。修学旅行経験がある酒井さんが友人を韓国に誘ったのだ。
韓国観光文化研究院のチョ・アラ研究委員は「日本からの修学旅行は韓国の観光を支え、韓日関係を深める礎石であるため、政府と地方自治体が注力する必要がある」と述べた。
韓国経済研究院は日本人観光客が10年前の水準の342万人に回復すれば、国内生産誘発効果は約5兆2000億ウォン(約5400億円)にのぼると伝えた。
旅行プラットホーム「アゴダ」によると、最近「韓国」を最も多く検索した国は日本だ。また「日本」を検索した国の1位は韓国だった。
漢陽大国際観光大学院のイ・フン院長は「最近の韓国と日本の海外旅行の流れを見ると『シャトル旅行』と呼んでもかまわないほどだ」と話した。
中央日報 5/20(土) 11:15配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1558cffc61e5fb7066d4f6e5afb282b10433a579
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