「まず一歩、やっと始まった」性被害訴えたカウアン・オカモトさん、ジャニーズ社長の謝罪発表にコメント。事務所への批判「しょうがない」

カウアン・オカモトさん(左)は、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長(右)による謝罪を評価する動画を配信した

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「(藤島社長が謝罪する動画が)出て、(同氏が)あんだけ覚悟して顔を出してしゃべったことは、本当に感謝しているし、まず1つ目の一歩だなっていう、始まったなっていう感じ。やっとね」

大手芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」の創業者、ジャニー喜多川氏(2019年死去)から「性的被害を受けた」と告発していた元「ジャニーズJr.」で歌手のカウアン・オカモトさんは5月15日夜、自らのYouTubeチャンネルに新たに公開した動画で、こう述べた。前日、一連の問題について同社の藤島ジュリー景子社長が謝罪したことを受けて発表した。

オカモトさんは「1番難しいのは、加害者が(すでに死去して)いないこと」と指摘。「被害者やタレントたちを、どう守るのか、(同社は)すごく問われている」として、今後の同社の対応を注視する姿勢を示した。

2012〜2016年、岡本カウアンとしてジャニーズ事務所に所属したオカモトさん。CDデビューする前のタレントの集団「ジャニーズJr.」の一員として活動した。

2023年4月上旬、東京都の日本外国特派員協会で記者会見し、喜多川氏から「性的被害を受けた」と告発。「ジャニーズJr.」として活動した時期に喜多川氏の自宅で「合計で15〜20回ほど、ジャニーさんから性的被害を受けた」と説明していた。

会見から約1ヶ月後の5月14日夜、同社の藤島社長は事前に収録した1分程度の動画「世の中を大きくお騒がせしておりますこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

同社が動画と文書の発表だけで見解を表明したり、被害の事実認定を避ける認識を示したりしたことには、批判の声も上がっている。

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オカモトさんはこうした批判が相次いでいる状況について「しょうがない」と述べた。その上で、「フォーカスするべきは(同社が)タレントと被害者をどうやって守れるかどうかだけ」と指摘。「(同社の)形は変わっても、そこのタレントたちや被害者たちを守れる方法、救える方法に重点を置くべきだ」との見解を示した。

〈取材・文=金春喜 @chu_ni_kim / ハフポスト日本版〉

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