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コーヒー好きにとって、朝の一杯は欠かせない習慣だろう。でも、飲むタイミングによっては、歯の健康を損ねている可能性もある。
コーヒーは歯の着色汚れの原因になるだけでなく、酸性であるため歯のエナメル質を溶かす可能性がある。その為、コーヒーを飲む人にとって歯磨きは重要だ。しかし歯科医によると、その順番にも良し悪しがあるという。
結論から言うと、歯はコーヒーを飲む前に磨いた方が良いようだ。
テキサス州サンアントニオで歯科医をしているクリスティーナ・マイナー氏によると、コーヒーを飲む前に歯を磨くことで蓄積した歯垢が除去され、着色が付きにくくなるという。
「歯を清潔にしておくことで、コーヒーが付着するものが減るのです」
コーヒーを飲んだ後すぐに歯を磨いた方が、歯を清潔に保てると思う人もいるかもしれないが、実際には逆効果の可能性があるとマイナー氏は指摘する。コーヒーは酸性のため、飲んだ直後は歯の一番外側を覆っている硬い層のエナメル質が柔らかくなっており、すぐに歯を磨くとエナメル質が削れてしまう恐れがあるのだ。
そのため、マイナー氏自身は朝イチに歯磨きをした後にコーヒーを飲み、その後口の中の酸度を中和するため水で口をすすぐという。
ニューヨークの歯科医、ソーニャ・クレイズルニコフ氏は、「口内の環境が酸性の時に歯磨きをするのは、化学的な研磨作用があるので避けた方が良いでしょう」と述べた。
もしたまにやってしまったとしても、慌てることはない。「一度やったとしても、微小な摩耗程度なはずなので、問題ないでしょう。しかし、それが習慣的に行われると、慢性的にエナメル質を摩耗していることになります」とブルックリンの歯科医、シアマ・ムハマド氏は述べる。
コーヒーを飲んだ後に口の中を清潔にしたい場合は、少なくとも30分待ってから歯磨きをするよう歯科医は勧める。
「唾液が口の中のpHを中和してくれます。30分もすれば口内のpHは本来の状態に戻り、歯磨きなどをするにも安全です。通常30分あれば十分でしょう」とクレイズルニコフ氏は話す。
もしくは、シュガーレス・ガムを噛むのも一つの手だという。マリナー氏は、「少なくとも、シュガーレスのガムを噛んで、自然な保護役である唾液を刺激することを勧めます。唾液は酸性の口内環境を緩衝してくれます」と述べ、選ぶ際には細菌の増殖を抑えるキシリトール入りのガムがお勧めだと話した。
歯磨きを待つ間にコーヒーの後味を洗い流すこともできる。ムハマド氏自身は水でしっかりすすぐというが、更にその前にデンタルフロスを使うことが理想的だとし、「この方法だと、口内を清潔に感じ、息を綺麗にする大きな助けになります」と述べた。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
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