世界中に壮大な魔法をかけた「ハリーポッターと賢者の石」。公開されたのが2001年なので、当時ハリーたちと同年代だった人もアラサーになり、そろそろ魔法が解けてきた頃かもしれません。映画を通じて私たちに夢を与えてくれた魔法使いたち。そんな彼らのちょっと違う一面も見て見たくありませんか?
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主人公ハリーポッター役のダニエル・ラドクリフ。
数多くの子役がオーディションに参加しましたが、主役を射止めたダニエルはまだまだ駆け出しの役者でした。
製作スタッフの感じた「この子だ!」という直感は間違っておらず、結果的に映画は大ヒット。
もしも役者が違えば、映画の興行成績も変わっていたかもしれませんね。
そんなダニエルですが、シリーズ終了後は「脱・ハリーポッター」を目指して色んな役に挑戦しているんです。
中でも異色のバイオレンス作品を紹介します。あの可愛い少年のこんな姿、誰が想像したでしょうか?
「ガンズ・アキンボ」
2021年公開。魔法の杖から拳銃に武器を持ち換えたダニエルが、自業自得の理由でデスゲームに参加させられるアクション映画です。
犯罪者同士を殺し合わせるデスゲーム「スキズム」が大流行。
主人公のマイルズは毎日のように、SNSにスキズムのアンチコメントを書き込んでいました。
それに怒ったスキズムの主催者がマイルズ宅に突撃! 両手に拳銃をネジで固定され、「指定時間内にターゲットの女を殺さないと、お前が死ぬ」と宣告されるのでした。
髭も剃らず、髪もボサボサ。おまけに服はバスローブ一枚。
明らかに寝起きみたいな恰好なのに、両手に拳銃という物騒な状態で、マイルズは街中を暴れまわります。
もしもホグワーツ在学中にハリーがグレていたら、こうなっていたかもしれません。
ハリーポッターシリーズのヒロインといえば、才色兼備のハーマイオニー。
その頭脳と機転を活かして、ずっとハリーたちを支えてきた物語の功労者です。
ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは、「世界で最も美しい顔」に選ばれるほど、誰もが認める美女に成長しました。
そんなエマが、これまたダニエル同様にグレてしまった映画を紹介します。
「ブリングリング」
2013年公開。2009年に起きた、ティーンの少女集団がハリウッドセレブの自宅に不法侵入し、高価な金品を盗み出した事件を基に製作されています。
パリス・ヒルトンをはじめ、数多くのセレブがターゲットにされ、被害総額は日本円にして300億円以上に上りました。
本作でエマは、少女窃盗団の1人を演じています。
この映画では、ハーマイオニーのような優等生の出番はありません。
自分の欲を満たしたい。その一心で平気な顔をして犯罪に手を染める無鉄砲なティーンたち。
自分の行いが悪い事だとすら認識していない様子には、アメリカ中が怒りよりも驚きを感じたのではないでしょうか。
主人公ハリーが通うホグワーツ魔法魔術学校。
校長を務めるダンブルドアと、グリフィンドールの寮監マクゴナガル先生は、癖の強い教師陣の中でも比較的優しくまともな人たちでした。
ダンブルドア役のマイケル・ガンボンと、マクゴナガル役のマギー・スミスが共演した感動作を紹介します。
マイケル・ガンボン。2代目ダンブルドア校長です。
マギー・スミス。最後までホグワーツの良心でしたね。
「カルテット! 人生のオペラハウス」
2012年公開。資金難により閉鎖を余儀なくされた老人ホームを救うため、かつてイギリス中を席捲したカルテットが時を越えて再結成。
奇跡のオペラが復活するまでを描いた物語です。
本作では、マイケルは老人ホームのボス的存在。
マギーはかつて皆が憧れた歌姫として登場します。
ハリーポッターの物語では死を遂げたダンブルドアですが、もしも生きていたならば、こんなふうに緩やかな余生を過ごしていたかもしれませんね。
イタリア、ミラノにある「音楽家のための憩いの家」
1896年に建設されたこの施設は、音楽関係者の高齢者だけが入居できる老人ホームなんです。
ここにインスパイアされて製作されたのが本作となります。
「不死鳥の騎士団」で登場し、性格の悪さと嫌味な笑顔で世界中から嫌われたドローレス・アンブリッジ先生。
原作者のJKローリングはこのキャラクターを、自分の周りにいる最も嫌いな女性をモデルに描いたそうです。
それを見事に演じきったイメルダ・スタウントン。彼女の演技力が光った、心を抉るような映画を紹介します。
「ヴェラ・ドレイク」
2004年公開。1950年代のロンドンを舞台に、とある主婦の愛情深さが招いた悲劇の物語。
若い女の子を助けたい。ただその一心で、違法な人工中絶を施していたヴェラ・ドレイク。しかし施術を行った患者が流産してしまい、彼女は法で裁かれる事になるのです。
魔法界きっての嫌われ者、アンブリッジ先生ですが、イメルダ・スタウントンはとてもお茶目でチャーミングな人なんです!
どんどん内容が暗くなるハリーポッターシリーズ。撮影現場でもシリアスなシーンが増えていましたが、イメルダの陽気な人柄のおかげで、現場は和やかな空気に包まれていたそうです。
ちなみに作中で対立していた、シビル・トレローニー先生役のエマ・トンプソンとはご近所で仲良しなんですよ。
エマ・トンプソン。トレローニー先生の時と全然雰囲気が違いますね。
ドラマ版ハリーポッターの製作時期はまだ発表されていませんが、原作小説のエピソードをより深堀した内容になると言われています。
映画ではカットされた重要なシーンがたくさんあるので。ぜひその辺りも描いて欲しいですね!
再び動き始める魔法の世界。大人になった皆さんも、当時のワクワクを思い出して、思い切り楽しみましょう!
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