今日12日(水)は中国大陸や朝鮮半島で黄砂が観測されています。上空の西風に乗って日本海にも黄砂が飛来しはじめました。日本列島でも前線通過後の午後は広い範囲でぼんやりと霞んだ空となる可能性があります。
大陸のゴビ砂漠で巻き上げられた黄砂が東に進んでいます。今朝は華北や中国の東北エリア、沿海州付近、朝鮮半島で黄砂が観測されていて、視程(水平方向の見通しが効く距離)が2km未満となっている所もある状況です。
衛星画像を見ると、日本海や北海道、九州北部にもすでに黄砂が飛来している様子がわかります。先ほど9時40分には福岡管区気象台で黄砂を観測したと発表されました。視程は8kmとなっています。日本国内で黄砂が観測されるのは3月24日の新潟以来で、今年2回目です。
前線は東へ進んでおり、雨は日本海側の地域から止んでいきますが、前線通過後は上空の西風に乗って黄砂が飛来し、広い範囲で霞んだ空になる予想です。
日本全国11の観測地点のうち、5地点以上で観測されれば2021年5月9日以来で2年ぶりです。
黄砂は明日13日(木)にかけて飛来する見込みで、空がぼんやりと霞むだけでなく、車のボンネットやベランダにうっすらと黄砂が積もる可能性があります。また、花粉症や呼吸器などの疾患がある方は症状が悪化するおそれがあります。心配な方は外出を控え、マスクや眼鏡などで対策を行ってください。
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【雨のち黄砂】広い範囲で飛来に注意、花粉症などの症状悪化の恐れも