高確率で「嘘を見抜く」方法が新しい研究によって発見されました。その方法について海外メディア「sciencealert」が解説しています。
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一般的に嘘を見抜くときは「何か不審な点がないか?」「不安そうな顔をしていないか?」「なぜそわそわしているのか?」などのできるだけ多くの兆候を判断材料にしようとします。また嘘発見器では血圧、心拍数、呼吸数などの異なる生理的入力を組み合わせて、嘘を検出しています。しかし、訓練された専門家であっても真実と嘘を見抜くことは難しいようです。
嘘を見抜くことが難しい理由は2つあります。1つ目は、相反するデータを即座に統合して、嘘をついているかどうかを判断することが困難であることです。2つ目は、人々が無実の人と有罪の人の顔に対して固定観念を持っていることで、正確な判断を妨げる可能性があることです。
これらの問題を解決するために、アムステルダム大学のバーシュエレ教授らはある方法を試すことにしました。その方法とは、1つの「手がかり」だけに注目し、それ以外のことは無視することです。手がかりとは「誰が」「何を」「いつ」「どのように」「そしてなぜ」などの詳細度を指します。
そして1445人を対象に真実か嘘かを見抜くテストが行われました。テストの結果、直感で判断した参加者や、多くの要素を用いて判断した参加者は無作為の偶然と変わらない成績に留まりました。
一方、詳細度だけに注目するように指示された人は、59〜79%の精度で真実と嘘を正確に見分けることができたのです。この参加者には手がかりとして「メッセージに、人、場所、行動、物、出来事、イベントのタイミングなどの詳細が含まれている度合い」と「メッセージが完全、具体的、印象的、または詳細に富んでいると思われる度合い」を意識するように指示されていました。
研究者は「この研究結果は、1つの良い手がかりに頼ることは、多くの手がかりを使うよりも有益であることを示しています」と述べています。より多くの手がかりを使うこと、あるいはビッグデータや機械学習を使うことが、必ずしも嘘発見における精度を向上させるとは限らないのです。
今後、真実か嘘かを判断するときは多くの要素で判断するのではなく、1つの手がかりに集中して判断してみるのもいいのかもしれません。
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ウソを80%の精度で見抜く「たった1つのコツ」が研究で明らかに
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