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世界一爪の長い女性、切るのをやめたのは悲しい理由からだった【2022年回顧】

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2022年にハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:2022年8月4日)

アメリカ・ミネソタ州のダイアナ・アームストロングさんが8月2日、ギネス世界記録の「最も長い爪(両手・女性)」および「史上最も長い爪(両手・女性)」 に認定された。

ダイアナ・アームストロングさんダイアナ・アームストロングさん

アームストロングさんの爪の長さは、両手合わせて1,306.58センチ。

これはNBAのスター、レブロン・ジェームズ選手の身長(2メートル6センチ)を6倍しても、さらに60センチ以上長いことになる。 

また、最も長い右手の親指の爪は138.94センチで、最も短い左手の小指は109.2センチだ。

ギネス世界記録の声明で、アームストロングさんは「母の爪が長かったので、私も子ども頃から同じように伸ばしていました」「いつも爪を長くしていたけれど、これほど伸ばしたことはない」とコメントしている。

爪を伸ばすきっかけになった、悲しい出来事 

アームストロングさんが爪を伸ばすようになったのは、ある悲しい出来事がきっかけだった。

彼女が最後に爪を切ったのは1997年。この年、16歳だった娘のラティーシャさんが、喘息の発作で亡くなった。

いつもアームストロングさんの爪の手入れを手伝ってくれたラティーシャさん。亡くなる前夜も、爪を磨いてくれた。そのためアームストロングさんは、娘を失った後、悲しみから爪を切れなくなった。

アームストロングさんは爪を伸ばす理由を誰にも教えず、長い間子どもたちにも秘密にしていた。理由を明かすと「なんで教えてくれなかったの」と言われたという。

「子どもたちは、周りの人たちから爪のことをあれこれ言われ、恥ずかしい思いをしていました。そのことを申し訳なく思いました。ですから『爪を切ってと言ってもいいけど、私にはできない』と伝えました」 

理由を明かした後、子どもたちは爪を伸ばすことを受け入れるようになった。

今はアームストロングさんの孫たちが、長く伸びた爪の手入れを手伝ってくれている。爪の根元のケアやマニキュアを塗るのにかかるのはおよそ5時間。マニキュアは15〜20本も使うため、4〜5年に一度しか塗らないという。

爪を伸ばすことで、日々の生活に制約も生じている。

例えば、アームストロングさんはファスナー付きの洋服は避けており、冷蔵庫の扉を開ける時は、足を使っている。それに運転も諦めた。

そうした中、爪がギネス世界記録に公式認定されたことは、アームストロングさんとって喜びだった。

「あの夜、最後に私の爪を手入れしてくれたティーシャも、誇りに思ってくれるはずです。私は爪を伸ばし続け、娘を思い続けます」

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
世界一爪の長い女性、切るのをやめたのは悲しい理由からだった【2022年回顧】

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