最新投稿記事

Amazon「スマートホーム帝国」にはGoogleもAppleも敵わない

おすすめ記事 (外部サイト)

◆お世話になっているアンテナサイト様
2ちゃんね
アンテナ速報
人気サイトまとめ「まとめようず」
2ちゃんマップ
2ちゃんねるまとめるまとめ
オワタあんてな\(^o^)/

◆お世話になっているまとめサイト様
ろぼ速VIP
カオスちゃんねる
カナ速
VIPPERな俺
ハムスター速報 2ろぐ
ほんわか2ちゃんねる
やらおん
痛いニュース(ノ∀`)
妹はVIPPER

 

Powered by Pinterest

 




 

スマートスピーカー「Alexa」はAmazonが開発、販売を行うボイス/AIアシスタントで、音楽を聞いたり、日々の予定や買い物リストの確認などでき、照明やテレビなどに組み込まれ音声で操作するためにも使われるものです。

このジャンルはシリコンバレーが注目するビジネス領域で、GoogleやAppleも同様のスマートスピーカーやボイス/AIアシスタント系の製品も販売攻勢をかけ「各家庭に音声アシスタント/スマートスピーカーを送りこむ競争」がアメリカで激化しています。

そして、この熾烈な戦いにおいて優れたアドバンテージを発揮しているのがAmazonです。なぜ、同社は競合にくらべて頭ひとつ抜きんでたポジションを獲得しつつあるのか? CNBCのレポートをもとに見ていきましょう。



スマートホーム関連製品の先駆者だったAmazon



Amazonが最初のEchoスピーカーを発表したのは2014年です。2016年にGoogleが最初のスマートスピーカーを発表するまでに、500万台のデバイスを販売することに成功しています。そして、当初、Amazonの「Alexa」は音声認識精度の高さや他社アプリとの連携の豊富さで人気を獲得しました。

Amazonはごく早い段階に登場したフィリップス社の「スマートLEDライト」HueとAlexaの連携を素早く実現し、いまでは3億台のデバイスがAlexaが米国の家庭で接続されているそうです。Amazonは最初からスマートホームについて考えていたわけではないようですが、ユーザーから音声をエンターテインメント以外のことにも使いたいというニーズがあるということに素早く気がついたようです。

Amazonはスマートホーム市場に最初に参入した大手企業であり、現在も最大かつ最速の成長を続けています。この領域の米国でのシェアはAmazonが11.5%で、続くGoogleは6.5%で、3位サムスンも6%前後のマーケットシェアとなっています。


Amazonの新たな武器

ボイス/AIアシスタントとスマートホームの先駆者としての地位を獲得したAmazonはいま「Alexa」の強みをさらに拡大しようとしています。Amazonはスマート掃除機「ルンバ」で有名なiRobotを17億ドル(約2,400億円)で買収したのです。

ここで注目すべきは、AmazonによるiRobotの買収は「ロボット掃除機を手に入れること」が目的ではないことです。

ハードウェアやデバイスの販売で高い利益率を維持することは困難であり、中国メーカーの参入が相次ぐロボット掃除機も例外ではありません。Amazonが狙っているのは「ロボット掃除機が取得し、iRobotが蓄積してきた家やオフィスの間取り(マッピング・データ)」なのです。

ルンバ」はカメラやセンサーがついており、掃除をしながら家やオフィスの中に何があるのか、誰がいるのか、どのような活動をしているのかを把握して、WiFi経由でそのデータをAmazonに送信できます。こうした情報が分かれば広告やAmazon.comにおける製品レコメンデーションなどの精度があげられます。この「マッピング・データ」の支配はスマートホーム市場における優位性を獲得するための強力な武器となります。

家の中をマッピングできるスマートホームデバイスは、ルンバだけではありません。

Philips の「Hue」のようなスマートライトには、部屋にいる人の存在を検知して、自動的に電源を入れたり切ったりできる機能が搭載されています。つまり、部屋への人の出入りがわかるため、間取りのデータを組み合わせれば「どの時間帯に、どの部屋に人がいるか」を正確に把握できます。また、Amazonは「アストロ」という独自のロボット型家庭用モニターを開発しており、子供の見守りモニターも発売しています。

このような端末を組み合わせることで、Amazonは非常に複雑で詳細なデータを蓄積し、そのビッグデータをもとにビジネスを成長させることができます。競合となるGoogleやAppleが「スマホとラップトップ、イヤホンなど」からユーザーデータを取得していることを考えると、AmazonのAI/ボイスアシスタントとつながるスマートホーム製品群が得られるデータがいかに豊富かがよくわかります。

Amazonの機器が拡大するにつれ、収集できるデータの量も増え、機器の機能を向上させることができるのです。例えば、スマートデバイスと接続されたエアコンは「誰も家にいない」ということが理解でき、状況に応じて自動で空調をオフにしたり温度を調整したりできます。結果としてユーザーは電気代を安く抑えられるので、メリットを感じられるでしょう。

プライバシーの懸念

Amazonはスマートホーム関連デバイスの「デフォルト設定」で「匿名化したデータをAmazonへ自動送信する」ようにしています。

これらのデータが慎重に扱われ、ユーザーのために使用されるのであれば、製品の利便性向上にやくだつことでしょう。しかし、プライバシーの侵害や過剰広告や競合他社の排除といった方法に用いられてしまった場合は大きな問題となります。

Amazonは「ユーザーはいつでもデータを削除できるし、スケジュールを設定して自動削除することも可能だ」と主張しており「すべてのデバイスの機能とサービスを構築、設計、提供する際にプライバシー保護を組み込んでいる」としていますが、それを検証する手立てはほとんどのユーザーにはありません

Amazon「スマートホーム帝国」の未来

Amazonは各家庭に置かれた「スマートホーム端末」を使って莫大な量のユーザー情報を収集し、製品の機能追加、そして広告や商品提案に役立てられるでしょう。職場から車に乗り込み、家に帰るところを想像してみてください。Alexaは、あなたが近所にいることを察知します。すると、自動で電気をつけ、適切な室温にしてくれます。さらに、扇風機や空気清浄機を自動的にオンにして、室内の空気をきれいにしてくれるでしょう。

このような例からもわかるように、米国の家庭の隅々にスマートホーム端末が浸透しつつあるのです。Amazonによると、米国ではすでにスマート家電群の30%以上のユーザーのアクションが人間ではなくアレクサによって自動で開始されているとのこと。

巨大なスマートホーム市場でGoogleやAppleすらも圧倒する市場シェアを獲得したAmazonはiRobotの「マッピングデータ」という武器を手に入れその地位を盤石なものとしつつあるようです。


*Category:テクノロジー Technology|*Source:CNBC

オリジナルサイトで読む : AppBank
Amazon「スマートホーム帝国」にはGoogleもAppleも敵わない

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。