今や世界中のファンを虜にしている7人組ボーイズグループ・BTS。メンバー全員が個性的でありながら多彩な魅力を持ち多くの人を惹きつけていますね。2022年6月にリリースされたアルバム「Proof」は、アメリカのビルボードで12週連続チャート入りを果たしました。
今回の記事では、BTS新曲の見どころや歌詞の意味、SNSでの反応について解説していきます。ぜひ最後までご覧くださいね。
BTSは2022年6月22日にニューアルバムである「Proof」をリリース。収録されているリード曲「Yet To Come」のMVがYoutubeで公開されてから、わずか10日で1億回再生を突破しました。
「Proof」は3枚組のCDで作られ、過去のリード曲やユニット・ソロ曲など7人の歴史が存分に詰まったアルバムとなっています。
BTSは2013年6月13日、ヒップホップグループとしてデビュー。当時のK-POP界に新しい旋風を巻き起こしました。今回のアルバムコンセプトは、デビューして9年目となるBTSの過去の集大成であると言われています。
リーダーRMは「BTSは2022年、グループの第1幕を終える。今回のアルバムで9年間を共にしてくれたファンの方に向けてのメッセージを込めた。特別なアルバムなので多くの方に聞いてほしい」とコメント。
メンバーのJ-HOPEも「アルバムにはBTSとARMY(ファンの名称)の思い出がそのまま詰まっている。BTSの魂が込めらているのでたくさん愛してくれたら嬉しい」と語りました。
2017年には初のビルボード1位を獲得し、そこから世界中の人気を集めたBTS。さまざまなプレッシャーや苦悩を抱えた辛い時期がいくつもありました。いつも変わらず大きな愛を送り続けてくれたファンへメンバーが感謝の気持ちを存分に込めた「Proof」。
アルバムでは、過去の思い出だけでなくこれから始まるBTSの未来・第2幕に向けて希望を感じさせるものとなっています。
英語タイトルである「Yet To Come」の読み方は、「イェット・トゥ・カム」。また、サブタイトルの「The Most Beautiful Moment」は「ザ・モスト・ビューティフル・モーメント」と読みます。
二つの単語をつなげると、意味は「最も美しい瞬間はまだ来ていない(これからやって来るだろう)」。人生で最高の時が来るまで走り続けたいというBTSの明るい希望を感じさせるタイトルとなっています。
Yet To Comeには、BTSのこれまでのMVと似ているシーンが多く登場します。長年応援してきたARMYの中にはすぐに分かる方もたくさんいましたね。Yet To Comeは過去作品のオマージュとも呼ばれていますが、同じ部分について見ていきましょう。
「Yet To Come」には途中で黄色のスクールバスが登場します。実はこのバス、BTSの以前のMVにも登場していました。デビュー曲「No More Dream」のMVで、一番最初にメンバー全員がスクールバスから降りてくる場面がありますが、そのバスと全く同じに見えます。
ファンの間でも思いがけぬデビュー曲のバス登場に驚きの声が上がっていました。
デビュー当時と同じバスに乗って進んで行くメンバー。BTSの中での黄色いスクールバスの登場には「原点を忘れていない」という意味が込められているようで、とても感慨深いですね。
Yet To Comeは、手で輪を作り覗くジョングクのシーンもARMYの間で話題となっていましたね。実は過去の花様年華のプロローグで全く同じ仕草をしていました。
プロローグの最後では、輪を覗いた先に海が見えていましたね。自分が行きたい場所、遠い将来を見ているようなジョングク。
しかしYet To Comeでジョングクが輪を作るシーンは、MVの冒頭部分になっています。覗く先には、白い砂の上で座っているメンバー7人の姿。波の音が聞こえています。海(ファンの声)を感じながら7人全員が音楽に向き合っていることにジョングクが幸せを感じている表情に見えますね。
また、この座っている順番はJust One DayのMVと同じと言われていました。
幼かった自分たちと今の姿を重ねて客観的に見ているとも捉えられます。
2016年に公開された血汗涙(韓国バージョン)で、テヒョンがジンに目隠しをするシーンも話題でしたよね。血汗涙では目隠しをはずした先に、テヒョンは悪魔の姿を見せていました。
しかしYet To Comeではジンがテヒョンに目隠しをしています。そして目隠しの先にはスクールバスがありました。血汗涙の頃とは全く別のものを見せていることから、意味も反転。ジンがメンバーのテヒョンに見せたものは明るい未来や希望ということになりますね。
テヒョンに目隠しをしているジンの表情も優しく穏やかに微笑んでいます。とても愛を感じるシーンです。
またRUNのMVの中に登場した青いコンテナにも注目です。「20219」という数字が書かれたコンテナですが、Yet To Comeにも全く同じものが登場しました。
この「20219」という数字はある考察によるとアナグラムで、9をひっくり返すとYet To Comeのリリース日になると言われています。
さらにこの数字は並び替えると、ONのアルバムリリース日(20年2月19日)にもなると考察されていました。はっきりとした真相はまだわかりませんが、以前からずっと計画されてきた数字なのではないかと考えると鳥肌が立ちますよね。
こちらもまた過去と重なる重要なシーンです。2017年に公開されたSpring Day(春の日)のMVで、勢いのあるスピードで走る列車に乗ったメンバーはどこか不安げな表情でした。しかしYet To Comeでは全員がまったく同じ位置に座りながらも、穏やかな顔をしています。
たくさんの不安や困難を乗り越え、第1章が終わることを噛みしめているように見えますね。またいろいろなことがあったけれど、未来への希望を持ちこれから先もBTSの花様年華が続くことも感じさせてくれますね。
他にもYet To Comeには過去のMVと重なるシーンがたくさんあります。
動画を見ることでより多くの類似点がわかるので、ぜひ見てみてくださいね。
デビュー当時からBTSのMVにはさまざまな仕掛けが込めらていることでも有名でしたね。過去との類似点だけでなく、Yet To ComeのMVにはさらに重要なメッセージが隠されています。こちらについても見ていきましょう。
今回のMVの始まりは、白い砂漠のような場所にいるのに海の音が聞こえています。実はこのことは2017年に行われたBTSのWingsツアーのスローガンと関係しているのでは?と考察されていました。
「君と一緒なら砂漠も海になる」というスローガンですが、以前BTSがコンサートでARMYの声を聞いた時「歓声が波のように聞こえた」と話しています。
乾いた砂漠(日々のすさまじい努力と忙しさの中)で自分たちがどこにいるのかもわからない時、時折コンサートで聞こえるファンの歓声がまさに海でした。しかし、MVの中で一度も海が登場していないのはBTS自身の「努力を忘れたくない」という戒めが込められているのでは?とも考えられています。
MVに登場するスクールバスには「EMERGENCY EXIT」と書かれています。意味を調べると「非常用脱出口」です。
これは、某ウイルスの事態から日常に戻ったサイン?と考えられていました。
世界中の時間が止まったように感じた苦しいパンデミックが落ち着き、ようやく動き出せるという前向きなメッセージが込められているように感じますよね。
他には困難を乗り越えられたからこそ、過去の自分たちに「明るい未来へ行く方法があるから心配するな」と伝えているのでは?という考察も。
BTSはデビュー当時から積極的に曲作りに携わり、自主制作アイドルとしても注目を集めていましたね。「Yet To Come」はどのメンバーや参加者によって作られたのかも見ていきましょう。
「Yet To Come」の作詞作曲に携わったのは、音楽プロデューサーであるPdogg(ピードッグ)、Dan Gleyzer。そしてBTSのラップ担当メンバーRM・SUGA・J-HOPEが参加しました。
Pdoggはファンの間でも有名な天才プロデューサーであり、BTSの「産みの母」と呼ばれています。デビュー当時からさまざまなヒット曲を生み出し「春の日」「I NEED U」などの名曲を手がけました。
2018年のMAMAでは、ベストプロデューサー賞を受賞するなど作詞作曲においてすさまじい才能のある方のようです。BTSメンバーにもリスペクトされています。
BTSはメンバー全員が積極的に曲作りに参加しています。中でもRM・SUGA・J-HOPEの3人は毎回たずさわっており、常にありのままの率直な気持ちを制作に取り入れてきました。経験によって書かれた歌詞は、多くの人の共感を呼び胸に響くものとされています。
リーダーRMは幼い頃から読書が好きで、作詞にもそれが生かされていますね。
今や後輩グループの曲作りにも携わっているRMですが、言葉選びのセンスが天才的と言われています。多くの物事について思慮深いRMの言葉には、毎回大切なことを気づかされとても感動しますね。
SUGAはBTSが長期休暇を与えられた際にも「働いていないと変な気分になるから曲作りしていた」と語っていたことがありました。「産みの苦しみ」と戦いながらも常に曲作りに向き合う姿に感動します。
J-HOPEも某ウイルスの影響により、休息が与えられた期間の不安や葛藤を思いのまま曲へつづりました。J-HOPEの希望という名前のとおり、曲作りの際も必ずポジティブな意味を入れることでファンが元気づけられるようにしてくれていますね。
BTSの歌にはいつも深い意味が込められていたり、メッセージ性が強いものが多いですよね。今回の新曲にはどんな意味の歌詞があるのでしょうか?
今回の新曲歌詞の中にたびたび登場する少年の存在。この少年とはまさに自分たちの事を指しており、まっさらな心を表現しています。どんなに周りの環境が変わり自分たちの経験を経たとしても「心はあの頃のまま」という純粋な気持ちが表れていますね。
数々の経験の中手に入れたものが多い彼らですが、結局のところ深い部分では「何一つ変わっていないよ」というメッセージを歌詞で伝えています。
いつしか世界のBTSと呼ばれるようになった彼ら。数々の栄光を収めるも、どんどん期待の目やプレッシャーが重くのしかかっていました。そんな忙しさの中つい忘れてしまいそうになった「音楽が好き」という純粋な思いを持ち続けたい少年の心がそのまま表れていますね。
BTSは歌詞の中で「最高の瞬間はこれから」ということを繰り返し言っていますが、ファンと過ごしてきた時間はどれも最高の瞬間でした。ですが彼らの中でそれらは通り過ぎて終わってしまった過去ではなく、これからもあるはずだという強い希望です。
まだまだARMYのみんなと一緒に走り続けたいという気持ち、「僕とあなたの瞬間は終わっていない」という前向きな力をこの言葉から感じられます。
BTSがこれまで進んできた長い道のりは一直線上ではなく、実は丸い円だったのです。再び原点に帰るということでもあり、9年を経てBTSとしての第1幕は終わりました。そしてまた次の章が始まろうとしていることも表していますね。
原点を忘れないということが彼らにとっても大切で、また新たな気持ちで進んでいこうとする前向きな意味が感じられて元気をもらえる歌詞です。Yet To Comeは「終わり」の歌ではなく、「始まり」のうたでありファンにとっても強い安心感を与えてくれましたね。
新曲Yet To Comeは、世界中のARMYの心に深く染み渡りました。Twitterでも7人に対する温かなコメントがたくさんあり、彼らをますます見守っていきたいという声がたくさん。多くのARMYが感謝を伝えています。
たくさんの経験や困難を乗り越えてきた彼らだからこそ、想いの伝わる歌詞となっていましたね。BTSのひとつひとつの言葉が心に響きます。
デビューして9年。BTSは素敵な大人になりましたが、純粋な少年の心を持ったままですね。そんな彼らだからこそ常にストレートでまっさらな気持ちをARMYに伝えてくれるのだろうと感じます。
静かな雰囲気のMVから寂しさを感じるARMYもいましたが、力強い歌詞の連続に「やっぱりBTS」だと感じる声もたくさんでした。一見、終わりを感じさせるMVは実は始まりの意味が込められていることに安心するファンが多かったです。
BTSは2022年現在、グループ全体での活動よりもソロに専念しています。今後これからのBTSの活動内容についても見ていきましょう。
韓国では満28歳までに男性は兵役に行かなければなりません。しかしBTSは世界的トップグループということもあり、最年長メンバー・ジンの入隊を2年延期していました。
兵役免除について様々な議論がされていましたが、2022年11月4日にジンは兵役庁に軍入隊延期の取り消しを申請。早ければ2022年内に陸軍で入隊をするということです。
ジンは「寒いのが苦手で6月くらいの入隊を考えていた。メンバーから釜山コンサートが終わってからにしよう、それがファンへの礼儀だよと言われ延期を決意した。」と語っています。また釜山コンサートは涙の公演にしたくなかったため、入隊することは直前まで言わずに我慢したとのこと。
常にファンへの思いやりを忘れない温かいジンの行動にSNSでも「ARMYのために申し訳ない……」「寒い時期の入隊は本当に心配だけど健康に気をつけてね」という言葉が溢れていました。
これまでメンバーのJ-HOPE、ジンはソロでの新曲をリリースしました。BTS所属事務所・HYBE(ハイブ)の最高責任者によると「今後もアーティストと話し合いながら様々な実施計画にしたがって進めている。2023年、シュガ・ジミン・テヒョン・ジョングクはソロ曲を発表する。」と答えています。
2022年11月1日には、年内にRMのソロ新曲もリリースされることも発表されました。
メンバー7人それぞれ個性があるので、ソロ曲においても世界観や表現の違いなどぞんぶんに楽しむことができますね。
2022年10月、釜山にて無料コンサートを行ったBTS。7人でのステージはこれで最後かと言われていましたが、ワールドカップ開幕式でBTSが公演を行うことがニュース記事で取り上げられました。
突然のBTSのワールドカップ公演決定にSNSでも騒然でした。
しかし、韓国NAVERのサイトによるとメンバー・ジョングクだけがカタールで撮影があったため単独ステージの可能性もあるのでは?と伝えられています。はっきりとした発表はまだ出ていませんが、期待が高まりますね。
今回は、BTSの新曲の見どころや考察・歌詞の意味などについてご紹介しました。デビューしてから9年目となりますが、常に謙虚な姿勢を忘れずファンに愛情を注いでくれるBTS。純粋な気持ちを持ち続け、いつも誠意ある言葉や姿勢で多くのファンを惹きつけていますね。
これからもさらなる成長を続けていくBTSですが30代、40代も素敵な姿が見れることを楽しみにしています。最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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BTS(防弾少年団)の新曲は未来への希望ソング!? 「Yet To Come」の見どころや歌詞の意味についてもご紹介!