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アメリカは核戦争をどう戦うのか? 人類史上最強〝米軍核戦力〟の全貌

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ヨーロッパで大規模な戦争が勃発して以来、80年以上が経過しました。そして現在ふたたび勃発している混乱には、多くの人が深い不安を抱えています。アメリカ心理学会の調査によると、アメリカ人の約70%が、第3次世界大戦が始まりの段階に来ているのではないかと懸念しているようです。

第3次世界大戦が始まると「核戦争」が現実的になります。もし、核戦争が起こった場合、アメリカはどのような対抗策を準備しているのでしょうか。海外YouTubeチャンネル「Modern Muscle」が解説しています。




*Category:テクノロジー Technology|*Source:Modern Muscle,wikipedia

アメリカが秘める核戦力の全貌


アメリカには、いつでもすぐに使える核兵器が複数あります。その核兵器が、どこにあるのか、何が標的なのか、何発のミサイルが発射できるのかについて解説します。

アメリカの核兵器システムは、陸上の大陸間弾道ミサイル(ICBM)、重力爆弾と核巡航ミサイルを搭載した爆撃機、弾道ミサイル(SLBM)を搭載した潜水艦の3つの部門で構成されています。

【1】陸上の大陸間弾道ミサイル(ICBM)


アメリカの核兵器システムで最もよく知られているのは、陸上配備の大陸間弾道ミサイル(SCBM)です。アメリカは「400LGM-30 ミニマム3」を400個保有し、いつでも発射させることができます。

このミサイルは9,000㎞以上の射程を持ち、ほぼピンポイントで着弾させることができる精度を持っています。そして、時速24,000㎞以上で移動し30分以内に目標に到達します。

ミサイルには300キロトンある「W78 MK12」という弾頭が1つ搭載されています。この核兵器の威力は日本に投下された核兵器の40倍の破壊力を持っています。

コロラド州、ネブラスカ州、ワイオミング州の空軍基地には第90ミサイル航空団があります。ノースダコタ州にあるマイノット空軍基地には第91ミサイル航空団があります。モンタナ州にあるメイルストローム空軍基地には第341ミサイル航空団があります。

そして、各ミサイル航空団には3つの隊があり、各隊は5つのコントロールセンターで管理されています。

もし、奇襲攻撃でコントロールセンターが破壊されたり、発射管制センターに常駐する軍人がいなくなった場合でも、24時間体制で運用することができます。

さらに、ミサイルは、大統領からの命令を遂行する空中の司令部から遠隔で発射することもできます。

ミニマム3の主な利点は、核三原則の中で最も応答性が高いということです。このミサイルは1959年以来、24時間体制で警戒し、5分以内に発射させることができます。

ミニマム3の遠隔発射能力と効果的な核攻撃は、戦略的な利点も提供しているのです。敵がミニマム3を破壊しようとした場合、少なくとも400個の弾頭が必要になります。つまり、破壊するだけで相当な体力の消費になるということです。

しかし、ミニマム3には欠点もあります。それは、基地の場所が公になっていることです。そのため、大規模な攻撃が行われた場合、標的とされる可能性があります。

【2】重力爆弾と核巡航ミサイルを搭載した爆撃機


アメリカの第2の武器は、爆撃機です。アメリカには3つの空軍基地があり、各爆撃機艦隊は現在66機の爆撃機を所有しています。

そして、アメリカの爆撃機基地には、現在300個の核兵器が配備されています。さらに、100個の戦術核爆弾がNATOの航空基地とヨーロッパに配備されています。

爆撃機艦隊には「B-2ステルス」20機、「B-52」46機、が配備されています。B-2ステルスには、1,200キロトンの核兵器を最大12個搭載することができます。この核兵器は広島に落とされた150倍の破壊力を持っています。

そして、B-52は長距離爆撃機で、給油無しで最大14,000㎞を飛行することができます。そんなB-52には「agm-86 ミサイル」を20個搭載することができます。

agm-86は発射されると、時速900㎞を超える速度で2,400㎞以上飛行します。そして、独立した誘導システムを使って、150キロトンの弾頭を90秒以内に目標に到達させます。この弾頭は、広島に投下された原爆の約20倍の破壊力があります。

爆撃機を使用する利点は、その飛行時間です。飛行時間が長いと、必要に応じて呼び戻すことができます。

また、音速で飛行する核巡航ミサイルは、1発1発が独立しているため、防御することが非常に難しいという利点もあります。さらに、ミサイルのサイズが小さいため、レーダーで探知されにくいです。

一方、爆撃機の欠点は、反応速度です。爆撃機は空に飛び立つまでに時間がかかります。また、空軍基地が奇襲攻撃を受けると、離陸できなくなります。特にヨーロッパにある基地はその影響が甚大です。

【3】弾道ミサイル(SLBM)を搭載した潜水艦


アメリカの第3の武器は、弾道ミサイルを搭載した潜水艦です。アメリカ海軍はミサイルを発射することができる潜水艦を14隻運用しています。各潜水艦には弾道ミサイル「トライデント2」を20個搭載することができます。

トライデント2は、アメリカの核兵器の中で最も破壊的な武器です。このミサイルは、475キロトンの弾頭を4つまたは5つ装備できます。そして潜水艦は、7分以内に20個のミサイルを発射することができます。

ミサイルは発射されると、時速28,000㎞以上の速度で移動し、12,000㎞以上の距離を飛行します。そして、約15分でターゲットに到達します。

5つの弾頭を搭載したミサイルの威力は広島に投下された原爆の154回分になります。

アメリカはすべての弾頭の約70%を潜水艦に配備しています。なぜなら、潜水艦から発射される弾道ミサイルには大きな利点があるからです。

利点の1つは潜水艦の生存確率が高いことです。少なくとも10隻の潜水艦が常に海の中で身を潜めています。そして、本土が奇襲攻撃を受けた後でも、ミサイルで反撃することができます。

潜水艦には、平均100個の弾頭が搭載されているため、1隻で十分な火力を持っています。潜水艦には欠点が無いのです。

核戦争を想像するとき、まず思い浮かぶのが、ロサンゼルスやモスクワのような大都市が、核兵器によって破壊されることでしょう。しかし、アメリカが現在配備している1,800個の核兵器の約7割は大都市を狙ったものではありません。

アメリカの戦略的核戦争計画によると、仮想敵国の軍事基地をターゲットにしているようです。アメリカと世界最大の国が戦争した場合、アメリカは上記で解説した兵器を使い、軍事施設、主要飛行場、核貯蔵施設、指揮統制施設などを一斉に攻撃することができます。

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アメリカは核戦争をどう戦うのか? 人類史上最強〝米軍核戦力〟の全貌

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