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プーチン大統領が断定「クリミア大橋爆発の背後にウクライナ特殊機関」

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連邦調査委員会のバストリキン委員長と会談するロシアのプーチン大統領(2022年10月9日撮影)連邦調査委員会のバストリキン委員長と会談するロシアのプーチン大統領(2022年10月9日撮影)

クリミア大橋の爆発にウクライナ政府が関わっていると、ロシアのプーチン大統領が10月9日に断定した。「ウクライナの特殊機関によって命令・立案・実行された」と述べたと、ロシア国営タス通信が報じた。

クリミア大橋は、ロシアが2014年に一方的にウクライナ領から「併合」したクリミア半島とロシア本土を結ぶ唯一の橋。南部のロシア軍に物資を運ぶ補給路として使われていた。「8日に走行中のトラックが爆発し、列車の燃料タンク数個に引火。3人が死亡した」とロシア政府が発表していた。

橋は車道の一部が崩落するなど大きな損傷を受けて、交通が制限されている。

■クリミア大橋とは?ウクライナ政府関係者が攻撃を予言していた

道路が崩落し車両火災が発生しているクリミア大橋(10月8日撮影)道路が崩落し車両火災が発生しているクリミア大橋(10月8日撮影)

クリミア大橋は全長19キロとヨーロッパ最長。自動車と列車が通行できる。ロシアによる「クリミア併合」の象徴となっており、2018年の道路部分の開通式典では、プーチン大統領が自らトラックを運転して橋を渡るパフォーマンスを見せていた。

2022年2月から始まったウクライナ侵攻では、南部のロシア軍に物資を運ぶ補給路として使われている。

ウクライナ政府はクリミア大橋を「ロシアによる違法建築」としており、大統領府の顧問を務めるアレストビッチ氏は7月16日、「技術的に可能となれば攻撃対象となる」と発言していた

■「ウクライナの特殊機関によって命令・立案・実行された」とプーチン大統領。安全保障会議を開催へ

連邦調査委員会のバストリキン委員長は10月9日、プーチン大統領にクリミア大橋の爆発について報告。

爆発を引き起こしたトラックはブルガリア、ジョージア、アルメニアを通ってロシアに入ったと指摘。「ウクライナの特殊機関によって準備されたテロ攻撃」と指摘した。
これを聞いたプーチン大統領は「君が言った通りで、疑いの余地はない。ロシア連邦の重要な民間インフラを破壊することを目的としたテロ行為だ。ウクライナの特殊機関によって命令・立案・実行された」と述べたとタス通信は伝えている。

プーチン大統領はロシア安全保障会議を10日に開催する予定だ。クリミア大橋爆発の対応を話し合うと見られる。

■プーチン政権幹部は、クリミア攻撃を受けた場合は「核攻撃による報復」を示唆していた

プーチン政権の幹部は、ウクライナがクリミア半島を攻撃した場合に、核攻撃で報復することを示唆していた。

ロシア安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフ元大統領は7月17日、「彼らはすぐに“終末の日”を迎えるでしょう」と発言していた

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プーチン大統領が断定「クリミア大橋爆発の背後にウクライナ特殊機関」

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