この「うそでした」という事実について、韓国の外交部がいかに釈明したのかを記事にしておきます。記録のためです。
以下は、2022年09月20日午後に行われた「韓国外交部の記者ブリーフィング」の内容についてのプレスリリースです。該当部分を和訳します。
II. 質疑応答
<質問>
国連総会を契機とする日韓首脳会談について、まだ両国が原則的合意に達していないのか、それとも先週大統領室の発表が依然として有効であるのか説明してください。(『YTN』イ・ギョジュン記者)
<回答>
国連総会をきっかけとした日韓首脳会談は現在、両国間で調整中です。まだ決まったことはありません。以後に決まったことがあれば適切な時期にお知らせします。
<質問>
それは、先週、大統領室が明らかにした「快い合意」に対して報道官が大統領室発表を復活させるのでしょうか、それともその部分を依然として尊重するという意味ですか?(『YTN』イ・ギョジュン記者)
<回答>
「快い合意」という表現については、現在日韓間で両国の緊密なコミュニケーションがなされているという趣旨から、そしてまた、日韓間の主な懸案、強制徴用問題を含め、複数の懸案を両国間で緊密に意思疎通しているという趣旨の言葉だったと理解してほしいです。
<質問>
それにもかかわらず、首脳会合の日程に関して外交的慣行から抜け出して大統領室が先に確定発表しました。本件にの背景をどのように見ていますか?(『YTN』イ・ギョジュン記者)
<回答>
その事案については、私がこれ以上具体的に申し上げるのは適切ではないと思います。
(後略)
⇒参照・引用元:『韓国 外交部』公式サイト「スポークスマン定例説明(9.20)」
この押し問答の白眉は、「快い合意があった」と発表してしまったことに対する記者の突っ込みと回答です。
大統領室は、日韓首脳会談の開催について両国が「快く合意した」などと述べていたので、当然の突っ込みといえるでしょう。
外交部報道官の回答が「快い合意という表現は、日韓の間で緊密なコミュニケーションがなされている、緊密に意思疎通しているという趣旨の言葉だったと理解してほしいです」というから呆れるしかありません。
「首脳会談が開催されること」を日韓両国が合意した―という意味ではなかったと認めたのです。
つまり「嘘だった」と認めたことになります。
韓国ウォッチャー・識者の多くが「どうせウソでしょうよ」と推測していらしゃいましたが、ずばり当たりました。
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