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目が見えなくてもブラインドサッカーを観る方法。その答えは「触覚」にあった

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目が見えにくい・見えない人がプレーできるように。という目的で生まれたのがブラインドサッカー。ボール内にある鈴の音を頼りに、ボールや選手の位置を把握しながらプレーする競技だ。

では、目が見えにくい・見えない人が観戦するにはどうしたらいいのか。目の代わりに、手の触覚を使った観戦方法がある。

その名も「HAPTIC FIELD」。PARA-SPORTS LAB(Dentsu Lab Tokyo)などが編み出した観戦方法は、どんなものか。A4サイズの箱状の機器で、上の面に小さなサッカーコートが描かれている。

HPTIC FIELDHPTIC FIELD

ブラインドサッカーやサッカーの試合中に、このフィールドに手を置いて観戦ができるという。

まず手を置いてみる。

HPTIC FIELDHPTIC FIELD

表面はサッカーボールのようなつるつるとした感触。テント素材でしっかりとしている。芝生をイメージした緑色のフィールド上に、白線でサッカーコートが編み込まれている。

触ると、ラインやゴールの位置をしっかりと辿ることができる。

HPTIC FIELDHPTIC FIELD

スイッチを入れると、フィールドの“下”から「ボール」が飛び出してきた。

機器の内部にある棒状の器具によって、フィールドに点状の突起をつくり、それをボールに見立てる。点の位置や前後左右の動きから、ボールがフィールド上のどこにあり、どう動いているのか手や指で把握できるという仕組みだ。

HAPTIC FIELDHAPTIC FIELD

観戦方法や仕組みは理解できた。

それでは、実際の試合やボールの動きと、どのように連動させているのか。

まず、試合会場に全体を見渡せるカメラを2台設置。試合中のボールの位置や動きを検知して、その情報をHAPTIC FIELD上に再現。観客がリアルタイムで体感できるようになっている。 

シュートや試合の攻防を振動で「再現」

HAPTIC FIELDが目指す観戦体験は、ボールの動きだけではない。シュートや選手の攻防といった試合の臨場感の「再現」も試みている。

それを担うのが「KICK TAP」。リストバンド式の機器を手首に装着してもらい、振動を通じて試合の臨場感を体感できる仕組みだ。

振動はドリブルやシュート、ブロックといったアクションに応じて変化。左右どちらのリストバンドが振動するかで、ボールを保持しているチームを判別できる仕掛けになっている。

振動を通して、シュートや試合の攻防といったや試合の臨場感が体感できる「KICK TAP」(企画・技術協力:日本電信電話株式会社)振動を通して、シュートや試合の攻防といったや試合の臨場感が体感できる「KICK TAP」(企画・技術協力:日本電信電話株式会社)

さらに「歓声」の共有も試みた。ブラインドサッカーでは、選手たちが音でボールの位置を探し当てるため、観客は声を出して応援することができない。

その解決策が「WOW BALL」。柔らかいボール状の機器で、握ると空気の振動がケーブルを通じて伝わり、声を出さなくても他の人たちと「歓声」を共有できる。

体験してみた

私もDentsu Lab Tokyoにお邪魔して体験してみた。

体験版では便宜上、テレビ画面に流れるサッカーの試合映像と連動して、ボールがフィールド上を動く仕様だ。ドリブルやシュート、ロングキックなど、試合中のボールの動きに合わせて、HAPTIC FIELD上のボールが動き回るのが手で感じ取れる。

ボールの位置を“触り失って”しまうほど、目まぐるしい試合展開や臨場感を味わうことができる。実況の音声だけでなく、ボールの動きを触って感じられることで観戦体験が大幅に広がった。

HAPTIC FIELD体験の様子HAPTIC FIELD体験の様子

ブラインドサッカーやJリーグの試合で試験運用

HAPTIC FIELDはこれまでに3回、実際の試合会場で試験運用がされた。

2019年7月と12月のブラインドサッカーの2試合と、2020年10月のサッカーJ1川崎フロンターレ対名古屋グランパス戦で、HAPTIC FIELDの体験会を実施。

視覚障害者の人やJリーグ村井満チェアマンらにリアルタイムで観戦してもらった。

体験会にはブラインドサッカー日本代表選手の田中章仁さんも参加し、「観戦だけでなく、プレーヤー自身(がボールの動きなどを把握するのにも)も活かせる。実践に役立ちそう」などと好評だったという。

試行錯誤の日々、“お蔵入り”の案も

目の見えない人が観える体験を提供する「HAPTIC FIELD」や「KICK TAP」。

そもそものアイデアはどうやって生まれたのか。プロジェクトを担当したDentsu Lab Tokyoの藍耕平さんは「ブラインドサッカーで、選手の背中に指で文字を書いて作戦を伝えるのを目の当たりにして、目の見えない人の(観戦の)起点になるのではとヒントを得た」と明かす。

触覚というアイデアが固まった後は、試行錯誤の日々。

開発を担当した村上晋太郎さんは「おでこをつかった鉢巻型の案もありました。そこに電気信号を送るデバイスです。お腹を使った案も、採算が合わないとなりました」と明かす。

HAPTIC FIELDに決まった後も、ボールに見立てた点状の突起を振動させる案も検討したが、伝える情報が多すぎると見送った。

KICK TAPも当初は握って使うボール型だった。それでは両手が塞がってしまい、HAPTIC FIELDとの併用ができないため、リストバンド型に改良した。

“想定外”のことも起きた。

HAPTIC FIELDは両手を縦向きにしてフィールドを覆う使い方を見込んでいた。実際に使ってもらうと、片手だけ横向きにして覆う人や指先でボールの動きを追おうとする人など様々だった。 

体験してもらったブラインドサッカー選手からは「5人のプレーヤー全員の違いが分かるようにしてほしい」という要望もあったという。

当事者の意見も取り入れながら「改良」を重ねるたびに、見えにくい・見えない人の観戦体験はどこまでも広がっていくのかもしれない。

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