SpaceXのイーロン・マスクCEOが、同社が提供する衛星ネットワークサービス「Starlink」と、米通信会社Tモバイルとのコラボレーションを明らかにしています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:The Verge ,@elonmusk ,SpaceX ,KDDI
マスク氏とTモバイルのマイク・シーベルトCEOは、SpaceXのStarlinkとの新しいパートナーシップで、通信エリア外での通信も可能にするとイベントで発表しました。これにより、Tモバイルのスマートフォンは衛星に接続し、セルゾーンごとに2〜4Mbps(合計)の通信が提供されるようになります。
マスク氏によると、来年打ち上げられる第2世代のStarlink衛星は、Tモバイルの周波数の一部を使ってサービスを提供できるようになるとのこと。マスク氏は、新しい衛星は5〜6メートルの「大きなアンテナ」を持っており、計画ではその装置をスターシップ・ロケットを使って打ち上げると述べました。
同社によると、従来のサービスが利用できない場合でも、空がよく見える場所であれば、テキスト、MMSメッセージの送信、さらに一部のメッセージング・アプリが使用することができるようになるとのこと。また、「セルゾーンにあまり人がいなければ、ちょっとした動画も見られるかもしれない」と述べています。
Tモバイルによると、この衛星通信サービスは、米国本土、ハワイ、アラスカの一部、プエルトリコ、領海内のどこでも利用できるようになるとのこと。加入者が現在使用しているスマートフォンでもこのネットワークを利用することができ、特別な機器は必要ないとしています。
さらにマスク氏はTwitterで、テスラの電気自動車のプレミアム接続機能に、この技術を使用する予定であることを明らかにしています。
ただし、テック系メディア「The Verge」は、特別な装置を必要としないことは明らかな利点はあるものの、Tモバイルはその周波数帯の権利を世界中に保有しているわけではないと指摘しています。そのため、技術的には米国外でも通信できるものの、法律的な問題から日本での使用は難しいでしょう。
なお日本では、auがStarlinkとの業務提携を結び、基地局のバックホール回線として利用しています。今のところスマートフォン単体でStarlink衛星と通信することはできませんが、今後の展開次第では、似た機能が日本で展開される可能性もありそうです。
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