沖縄のお盆では「お札」を燃やす。どういうこと?

あの世で使うお金「ウチカビ」

沖縄のお盆では、「お札」を燃やしてご先祖様を見送ります。

燃やしているのは本物のお札ではなく黄色の紙。これは一体何なのか?沖縄のお盆について紹介します。

この黄色の紙は「ウチカビ」と言います。ウチカビとは、あの世のお金のこと。ご先祖様が帰るウークイ(お盆の最終日)に、親戚一同が仏壇の前に集まり「ご先祖様があの世でお金に困らないように」という願いを込めてウチカビを燃やします。

一見黄色のただの紙ですが、あの世ではすごい大金なんだとか…。

■沖縄のお盆は日程が異なる

沖縄では旧暦の7月13日〜15日にお盆が行われます。2022年のお盆は8月10〜12日の3日間。

沖縄ではお盆の最初の日のことを「ウンケー」、2日目を「ナカビ 」、最終日を「ウークイ」と呼びます。お盆の3日間は、各地域で青年会が中心となりエイサーを踊りながら街を練り歩く「道ジュネー」を楽しむことができます。

■精霊馬はなく、サトウキビの杖をお供え

ちなみに東日本ではお盆のお供え物に、きゅうりとなすを馬と牛に見立ててつくる「精霊馬」が一般的ですが、沖縄ではありません。その代わりに、ご先祖様があの世に帰るときに使えて転ばないようにサトウキビを杖に見立ててお供えします。

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Ruka Nakama