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スティーブ・ジョブズが最期まで貫いた「仕事の流儀」とは?|前編

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Appleの創業者である「スティーブ・ジョブズ」は、気難しい性格でした。しかし、Appleの社員たちは、ジョブズ抜きでAppleの経営を立て直すことはできなかったと考えています。

そんなジョブズが、生きる上で大切にしてきた信念を、海外YouTubeチャンネル「Newsthink」が解説しています。

(全2回の1回目/» 後編を読む)




*Category:テクノロジー Technology|*Source:Newsthink,wikipedia,Apple

限界まで働くジョブズを襲った膵臓ガン


ジョブズは2001年に「iPod」を発表し、音楽の聴き方だけでなく、音楽業界全体を変えました。そして2007年に彼は、これまでで最も成功した製品である「iPhone」を発表します。

しかし、ジョブズにはすでに健康上の問題がありました。

Appleとピクサーを同時に経営するという過酷な状況を、ジョブズはこのように語っています。

私には幼い家族がいます。そして私には、ピクサーもありました。

朝7時に出勤して、夜9時に帰ります。子どもたちはもう寝ています。そして、私は話すことができないほど、疲れきっていました。妻であるローレンと話すこともできませんでした。

そのため、30分ほどテレビを見て、ぼんやりすることしかできませんでした。もう死にそうだったのです。

そして、ジョブズは腎臓結石になってしまいます。2003年のある日、ジョブズが腎臓結石のために診察を受けた際、医師は彼の膵臓に影があるのを見つけました。

その影は、神経内分泌腫瘍だということがわかりました。神経内分泌腫瘍は、膵臓ガンの中でも非常にまれなものです。しかし、手術で治療できることが多い癌でもあります。

また一般的な膵臓ガンとは異なり、生存期間は数十年とまではいかないまでも、数年単位といわれている癌です。しかし、ジョブズは9カ月間手術を拒否し、後に健康状態が悪化するにつれてその決断を後悔したそうです。

ジョブズは当初、命を救う可能性のある手術ではなく、鍼治療、栄養補助食品、ジュースなどの代替療法を選びました。彼は、現実を自分の意志で曲げられると思っていたのです。

ジョブズは職場でも目標を達成するために現実を歪めようとしていたと、Appleの従業員はよく冗談で言っていました。

例えば、ジョブズはAppleのエンジニアであるラリー・ケニヨンに、マッキントッシュの起動時間を10秒短縮するように指示しました。ケニヨンは不可能だと言いましたが、ジョブズはそれを気にせず、方法を見つけろと言いました。

また、ジョブズはケニヨンに「もし起動時間を10秒短くするだけで人の命が救えるなら、そうしようと考えませんか?」とも言ったそうです。そして数週間後、ケニヨンは起動時間を28秒も短縮しました。ジョブズは不可能を可能にしたのです。

同じように、自分の健康に関しても、現実を無視し、現実を自分の好きなように曲げようとしていたのです。

伝記である「スティーブ・ジョブズ」を書いたアイザックソンは「ジョブズは、何かを無視すれば、何かを存在させたくないのであれば、思考で変えられると思っていたのでしょう。」と述べています。

しかし、そんなジョブズでも、病気を根絶することはできませんでした。ジョブズの病状は悪化し、膵臓の一部を切除することとなります。その後、彼はティム・クックをCEO代理に選びますが、その後も亡くなる直前までAppleで働き続けました。後編では、彼を突き動かした信念について解説します。


» ジョブズが「命尽きるまでAppleで働いた」明確な理由|後編
(8月3日17時48分 公開予定)

オリジナルサイトで読む : AppBank
スティーブ・ジョブズが最期まで貫いた「仕事の流儀」とは?|前編

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