イギリスで深刻な熱波、航空便や鉄道サービスにも支障

イギリス、ロンドン(7月18日撮影)

イギリスの深刻な熱波が、空港や鉄道サービスに支障をきたしている。

一部地域では、気温は37度を超え、2019年に記録されたイギリスの過去最高気温に近づく中、イギリス全土の空港や鉄道は、運行停止や中断を余儀なくされた。

運輸当局によると、穏やかな気候のイギリスでは、現行の輸送システムは過酷な暑さに耐えられるよう設計されていないという。

年間2000万人近い乗客が利用するロンドン郊外のルートン空港は7月18日、高温により滑走路の一部が浮き上がり「滑走路表面に欠陥が確認された」ため、航空便の運行を一時停止した。エンジニアが修理を行い、現地時間の午後6時ごろに航空機の運航を再開した。

イギリス国防省によると、英空軍最大の飛行場であるオックスフォードシャーのブライズ・ノートン空軍基地は、気温40度を超える可能性があるため、代替飛行場に頼っているという。

全国の鉄道会社は市民に対し、必要不可欠な場合のみサービスを利用するよう呼びかけ、一部の路線は運行を停止した。

国内の鉄道網の大半を所有・管理するネットワーク・レール社は、極端な暑さが線路にねじれを生じさせる可能性があると説明し、ロンドンのある場所の線路の写真をTwitterで投稿した。

同社は、熱を比較的吸収させないようにするため、線路を白く塗るなどの対策をとっている。

イギリス気象庁は7月15日、初めて「レッドフラッグ」警告を発信し、暑さに過度にさらされると深刻な健康被害がある、と警鐘を鳴らした。

イギリス気象庁の最高責任者であるペニー・エンダースビー氏はビデオメッセージで、「ここイギリスではいつもなら、暑い時は太陽の下で遊ぶチャンス、と考えます。しかし、これはそのような天候ではありません。私たちのライフスタイルやインフラは、これから起こることに適応していないのです」と述べた。

ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。

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イギリスで深刻な熱波、航空便や鉄道サービスにも支障

Lydia O Connor