「死んだふりをした」銃乱射の教室にいた4年生、恐怖の時間を振り返る

アメリカ・テキサス州ユバルディにあるロブ小学校に押し入った男が銃を乱射し、児童19人と大人2人が死亡した事件で、生き延びた児童の一人が「死んだふりをして助かった」と明かした。

10歳のサミュエル・サリナスさんは事件当日、銃乱射が起きた4年生の教室にいた。

サリナスさんABCのニュース番組「グッドモーニングアメリカ」に出演し、事件当日はいつもと同じような1日だったが、先生から「重大なロックダウン(緊急事態で教室内に避難すること)が発生した」と伝えられ、事態が急変したと語った。

恐怖の時間に目にしたもの

サリナスさんによると、窓に銃弾が打ち込まれた後、容疑者が教室に侵入してきてドアを閉め、児童たちに「お前たち全員、死ぬんだ」と告げた。

容疑者はまず教師を撃ち、児童たちに発砲した。周りからは泣き叫ぶ声が聞こえたという。

サリナスさんは「犯人は、僕のことを狙っていたと思います」「だけど、たぶん銃弾は椅子にあたって、破片が足に入った」と振り返った。その後は「撃たれないように、死んだふりをしました」と明かした。他の児童たちも、同じように死んだふりをしていたという。

サリナスさんは「携帯電話が鳴って、消そうとした女の子に犯人が発砲した」とも述べている。

その後、警察が容疑者に発砲して、生き残った子どもたちを教室の外へ避難させた。

逃げる時に、動けなくなった教師や児童たちの体を目にしたサリナスさん。「床には血がありました」「そして、血まみれになった子どもたちがいました」と話している。

サリナスさんは事件の後、自分が撃たれたり、銃撃犯が登場したりする悪夢に苦しんでおり、生き残った友人たちとの再会も考えられない状況だという。「(友達に会うことは)楽しみではありません」「家にいて、休みたい」と語っている。

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ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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「死んだふりをした」銃乱射の教室にいた4年生、恐怖の時間を振り返る

David Moye