アメリカ・ニューヨーク市では、公衆電話がついに過去の遺物となる日が来た。
マンハッタン中心部にあった最後の公衆電話ブースが5月23日、撤去された。
かつて街中で見られたシルバーと青の公衆電話は、2015年から6000台以上が取り除かれ、Linksという名前で知られる無料Wi-Fiスポット「LinkNYC」に置き換えられてきた。
LinkではWi-Fiだけでなく、デジタル通話や電子機器の充電もできる。資金は表示される動画広告でまかなわれている。
LinkNYCのWebサイトによると、5月24日時点でニューヨーク市の5つの区に1860台のLinksが設置されており、今後さらに増える予定だ。
地元メディア「ザ・シティ」によるとデジタルコンソーシアム「CityBridge」は、2026年までに、4000台以上を設置する契約をニューヨーク市と結んでいる。
時代の流れに抗えず、新しいスポットに取って代わられた公衆電話。
最後の一台の撤去を見届けたマンハッタン区のマーク・レヴィーン区長は「公衆電話の発信音が聞けなくなるのが寂しくなるわけではありませんが、撤去されるのを見て、ちょっとした懐かしさを感じました」とツイートしている。
Councilmember @CMJulieWon and I were on hand today to say "Bye Bye!" one last time to the famed (infamous?) NYC pay phone. I won't miss all the dead dial tones but gotta say I felt a twinge of nostalgia seeing it go… https://t.co/3gq8e6aYkC
— Mark D. Levine (@MarkLevineNYC) May 23, 2022
撤去された最後の公衆電話は、ニューヨーク市立博物館の展示会「アナログシティ」に出展される予定だ。
この展示会では、タイプライターやダイヤル式電話、図書館のカード目録など、パソコンやインターネット時代以前に広く使われていた物品が出展される。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
公衆電話が過去の遺物に。ニューヨークの最後の一台が撤去される