世界には核兵器の他にも、世界を終わらせかねない兵器が数々存在しています。これらの様々な脅威について、海外YouTubeチャンネル「The Infographics Show」が解説しています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:The Infographics Show ,Wikipedia(1) ,(2) ,(2) ,(3) ,(4) ,(5) ,(6)
前回紹介した「生物兵器」と同様に、「化学兵器」も国際的に禁止されている危険な兵器です。
化学兵器の最も恐ろしい点は、十分な資源と計画があれば世界中に同時に攻撃ができ、多くの被害者を出す事が出来るというところです。
代表的に知られているものが、ソビエト連邦とロシア連邦が1971年から1993年に開発した化学兵器「ノビチョク」です。
この兵器は化学物質が脳から全身に送られる神経信号を遮断する神経ガスで、人間がこのガスを摂取すると「瞳孔の散大」「呼吸困難」「制御不能の痙攣」を経て、最終的に死に致ります。
この神経剤を開発したロシアの科学者は、VXガスと比べて5倍から8倍、ソマンの10倍以上の致死性があると主張しています。もし、この「ノビチョク」が何らかの形で食料や水に混ぜられれば、あっという間に世界中で多くの被害者を出す事になるでしょう。
さらに恐ろしいのは、「ノビチョク」を飛行機で上空から振り撒枯れるという状況です。この場合の犠牲者の数はさらに増えることになります。
他にもよく知られている化学兵器としては「サリン」があります。この化学物質は1938年にナチスの科学者によって開発されたもので、「ノビチョク」と同様に神経を攻撃する化学物質です。
サリンが厄介なのは、残留するという特徴を持っている点です。もしも使用された場合、「サリン」は気象条件によっては数時間から数日間にわたって空気中に存在し続けます。また、ガスそのものが目に見えず、無臭なために存在に気がつくことすら難しいのです。
もし大規模に「サリン」が使用された場合、何が多くの人に被害を与えているのかを解明する事にも時間が掛かるはずです。またサリンガスが風や気流によって地域全体に移動し、無数の人命が危険にさらされる可能性もあります。
サリンの製造と備蓄は1997年に禁止されましたが、2013年の時点のシリア内戦で首都ダマスカス近郊に向け、サリンを搭載したロケットが発射され、1,300人にものぼる死者が発生したことがありました。また、日本でも代表的な事件として、オウム真理教による地下鉄サリン事件などがあります。
これらの例のように、国際的に禁止されているとはいえ、悪意をもった人間がサリンを製造することは不可能ではありません。このような化学兵器がばら撒かれれば、世界が滅ぶ可能性も十分にあるのです。
世界の終わりは、まだ作られていない兵器によって引き起こされるかもしれません。
その1つが「神の杖」と呼ばれる兵器です。この兵器が開発されているという確証はないものの、インターネット上を中心に話題となっています。
「神の杖」とは、宇宙空間の人工衛星から投下されるミサイルや爆弾などの事を指します。上空から投下された兵器は重力によって地球に引き寄せられ、非常に速い速度で衝突し甚大な被害を出す事ができます。
現在、地球軌道上には7,500機の人工衛星があります。その全てに「神の杖」を搭載し、同時に投下した場合その威力は絶大です。
定かではありませんが、アメリカ空軍が既に、宇宙兵器(軍事衛星)を開発しているという噂もあります。未来の戦争は、宇宙から攻撃が行われる戦争になっていくのかもしれません。
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ロシアの化学兵器「ノビチョク」や宇宙兵器「神の杖」など、核だけではない第三次世界大戦の脅威5つ