JAXAの宇宙飛行士の候補者募集、応募は1563人だった。うち女性は20%と公表。13年前から7%増える

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月4日、13年ぶりに実施した宇宙飛行士候補者の応募を締め切った。4日正午の締め切り時点での応募者の総数は1563人だったと公表した

候補者の募集は2008年以来で、募集要項には「多様性を尊重」などという文言が盛り込まれるなど、今の社会や時代を反映したものとなっていた。

応募者の女性の割合は13年前から7%増

応募者の総数のうち、女性の割合は20%だった。これは、310人程度の計算になる。前回の募集があった2008年では、963人の応募に対し、女性の割合は13%だった。13年で7%増えたことになる。

JAXAによると、最終的な応募者数は健康診断結果(健康診断書を含む)の提出期限の後に確定し、4月5日の発表を予定しているという。

身長149.5cmから応募可能だった

宇宙飛行士候補者の選抜は、書類(エントリーシート)選抜から始まり、今後はまず英語試験を含む第0次選抜がある。その後、第1次選抜と第2次選抜を経て、第3次選抜まである。

JAXAは宇宙飛行士候補者として求める人物像を、次のように記載していた。

1.国際共同事業、多国籍なメンバーシップのチームの中において、日本の代表として、多様性を尊重しつつ、ミッションを成功に導くための協調性と十分なリーダーシップを発揮できる。

2.来たる国際宇宙探査ミッションを見据え、様々な環境に対しても適応能力があり、宇宙という極限環境での活動においても、柔軟な思考と着眼点を持ち、自らを律しつつ、適時的確な判断と 行動ができる。

3.ミッション参加により得た経験・体験・成果を世界中の人々と共有する表現力・発信力があり、それらを活用し人類の持続的な発展や次世代のために貢献する。

受験資格に年齢による制限はなく、「4年制大学(自然科学系) 卒業以上」という条件は無くなり、自然科学系の分野でなくとも「3年以上の実務経験」があれば応募が可能だった。

また、前回の2008年の募集の際には「158cm以上から」とされた身長についての条件は「149.5cm以上~」だった。宇宙船の改良や新規開発により、宇宙船搭乗にかかる身体的要件が緩和されたという。

前回の募集時と比較すると、大幅に条件が緩和されていたことがSNSなどでも話題になっていた。

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