好調な売上を見せるインテルの第12世代デスクトップ向けCPU、Alder Lakeですが、依然としてAMDが圧倒的な販売シェア率を維持しています。
*Category:テクノロジー technology|*Source:wccftech ,u/ingebor
インテルの「Alder Lake」シリーズ好調、販売シェア率30%を達成
ドイツ最大の小売業者『MindFactory』の販売レポートが、海外掲示板Redditで共有されました。これによるとインテルは11月、デスクトップ向けCPUの売上において、30%の販売シェアを達成しました。AMDのRyzen 3000とRyzen 5000シリーズの発売以降、インテルのデスクトップ向けCPUシェアは30%を常に切っていたため、これは同社にとって好調といえる売上です。
テック系メディア『wccftech』によれば、この売上はインテルが11月の第1週に販売を開始した第12世代CPU、Alder Lakeシリーズの発売と、それに伴う前世代CPUの割引によるものとのこと。ただし、DDR5メモリ不足の影響により、一部の消費者はAlder Lakeへのアップグレードを待っている状態です。
反面、AMDのデスクトップ向けRyzen CPUは、11月に販売されたCPUの70%(約15,000個以上)を占め、依然として大きなリードを保っています。中でも『Ryzen 7 5800X』と『Ryzen 5 5600X』の人気が高く、『Ryzen 9 5900X』すら、どのインテル製CPUよりも高いシェアを維持しています。ただし、『wccftech』は、これは500ドル以上のチップに限った話であると補足しています。
一方、インテル製CPUは、販売されたCPUのわずか30%(約5000個以上)に過ぎませんでしたが、Alder Lake以前は5000個を突破するのがやっとだったことを考えると、これでも快挙と言えます。11月のインテル製CPUの販売数では、『Core i7-12700K』と『Core i5-12600K』が最も人気があったようです。
売上高の内訳は、AMD製CPUは販売数が多いこともあり、500万ユーロ(約6.5億円)以上、インテル製CPUは26%の200万ユーロ(約2.6億円)。『wccftech』は、DDR5メモリの入手性が向上すれば、インテルの売上はさらに向上するだろうとしています。一方AMDは、インテルから市場を奪い返すため、2022年早くに新たな製品を発表する準備を着々と整えています。
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インテル新CPU≪Alder Lake≫は売上好調、それでも≪AMDとの差≫は絶望的