「買い物」が世界を変える!SDGs時代に消費者と企業はどうタッグを組む?

今年も残り1ヶ月と少し。冬支度を始めた街がクリスマスカラーに彩られると、つい財布の紐が緩みやすくなってしまいませんか?

今月26日からは、アメリカ発祥の大規模セール「ブラックフライデー商戦」が始まり、日本でも様々な店舗やEC(ネット通販)でセールが開催されます。

こうした大規模セールに対しては、過剰消費を促す側面があることや、大量生産大量消費という現在のシステム自体への問題提起として、セールをボイコットする動きも出てきています

一方で今年は、セールによる“消費の力”を、社会がより良い方向へドライブするために利用する動きもあります。

11月11日「独身の日」に中国で開催されたEC(ネット通販)安売りの祭典では、EC最大手のアリババが、環境負荷が少ない商品などを集めた「緑色会場」を初めて設置。

省エネを謳った洗濯機・エアコンなどの家電や、有害な化学物質を含まないとする食品などを並べ、クーポンなどを通じて低炭素などを意識した購買体験を広める施策をとりました

持続可能な社会の実現に向けて、「買い物」を通して消費者や企業は何ができるのでしょうか?

11月のハフライブでは、「SDGs時代の消費者と企業」をテーマに話し合います。

<番組概要>

配信日時:11月25日(木)夜9時~

配信URL: YouTube ※後ほど追記します。

配信URL: Twitter(ハフポストSDGsアカウントのトップから)※後ほど追記します。

(番組は無料です。時間になったら自動的に番組がはじまります)

なんとなく買い物をしていませんか?

持続可能な社会の実現に向けて、地球規模の課題に向き合わなければいけない今。

解決に向けては、政府が目標を掲げ、法律や制度を整備したり、企業がESG(環境・企業統治)を意識した経営をしたりするなど、大きな仕組み自体を変えていくことが重要です。

では、その変化をより加速させるために、私たち一人一人が身近にできることは何か?

「政治の分野では50%が変わらないと社会は変わらないけれど、経済は5%の消費者が変われば社会は変わる」

そう語るのは今回のゲストの一人であり、『サステナブル資本主義』著者の村上誠典さん。消費行動が持つ力に改めて注目し「考える消費」を提案しています。

物を買う時に、何も考えずに買っていないか?

安く提示された価格に何も疑問を感じずに買っていないか?

「『自分1人が行動を変えても、たいした影響力はない』と思う人もいるかもしれません。でも、全員が変わらなくても、一部の消費者が『考える消費』をすれば、社会は変わる」と村上さんはいいます。

いくら環境に良い商品があったとしても、消費者に買ってもらわないと会社は潰れてしまいます。ビジョンやミッションを語り、投資家からたくさん資金調達をしていたとしても、やっぱり「お客さんに買ってもらった売り上げ」というのは、意味が桁違いに大きいのだといいます。

会社が事業を通してもっと社会に貢献していくためには、その会社が目指す方向に共感し、価値に気づき、応援してくれる「消費者」が必要です。

買おうとしている物が、社会にとって、自分にとって、どんな価値があるのか?モノの価値を自分で規定する「投資マインド」の消費が非常に重要です。

今こそ「買う」の力で社会をより良い方向に変化させていきたい。番組では、改めて「消費の力」に注目します。

店舗の変化。「売らない店」の登場

消費者の意識は、少しずつ、でも確かに変わってきています。

米国の大手PR会社エデルマンの調査によると、日本の購買者の43%はその商品のブランドが社会的な課題にどう対応しているかを考慮し、購買の意思決定を行っているといいます。

では、ビジネスはこうした「消費」のパワーをどう生かし、SDGs時代の消費者に対してどのような価値を提供できるのでしょうか?

番組のもう1人のゲストは、「マルイ」社長の青野真博さんです。

マルイは、消費者の社会課題への意識が高まる中、オランダの「スレイブフリー(強制労働の無いカカオ生産)」を掲げる「トニーズ・チョコロンリー」の期間限定ショップを開店したり、人や環境に配慮した商品だけを集めたセレクトショップ「Enter the E」のショールームを開設したりするなど、SDGs時代の消費をリードしてきました。

2026年3月期までに売り場面積の約3割を「売らないテナント」に転換すると発表するなど、先進的な小売に挑戦。2020年8月からは、シリコンバレー発の売ることを主目的としない体験型ストア「b8ta(ベータ)」の一号店を新宿マルイ本館にオープンしています。

消費者と商品の接点を増やし、その背景にあるブランドのビジョンや価値観に共感してもらい、消費者に応援してもらうーー。

SDGs時代を生きる今、私たちにできることはまだまだあります。一人の消費者として、一人の働く人として、明日からのヒントを探しましょう。

<ゲスト>

村上 誠典 さん シニフィアン株式会社 共同代表

前職ゴールドマン・サックス、現在シニフィアン共同代表、SHIFT社外取締役他。シニフィアンを創業後、スタートアップ への投資・アドバイザリーを通じた新産業創出を目指す。著書「サステナブル資本主義」。

青野 真博 さん (株)丸井 代表取締役社長

84年丸井(現丸井グループ)入社。11年丸井取締役、20年7月より現任。小売のトランスフォーメーションに向けて「売らない店」、「イベントフルな店」づくりをすすめている。

【アンケート実施中】

番組に向けて「買い物」に関するアンケートを実施しています。普段の買い物をする時に気になることなど、ぜひご意見をお聞かせください。

アンケートはこちら↓

【アンケート】買い物をする時、どんなことを考えていますか?
ハフポスト日本版は、インターネット番組「ハフライブ」(11月25日(木)夜9時配信)で『SDGs時代における “消費”の変化』について取り上げる予定です。 つきましては、買い物をする際に意識していることについてのアンケート調査にご協力をお願いいたします。 みなさんは買い物をする時にどんな点を重視していますか? 回...

<番組概要>

配信日時:11月25日(木)夜9時~

配信URL: YouTube ※後ほど追記します。

配信URL: Twitter(ハフポストSDGsアカウントのトップから)※後ほど追記します。

(番組は無料です。時間になったら自動的に番組がはじまります)

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Hiroko Yuasa