スペイン北部の都市・ビルバオで9月下旬、巨大な女性の顔が波間に浮かんだ。ネルビオン川の河口で何が起きたのか……。
実はこれ、地元銀行による「BBK財団」のキャンペーンで設置された現代アート作品だ。バスク語で「明日」を意味する「ビハール」と名付けられた。
9月23日の発表によると、制作したのは、メキシコ人の芸術家、ルーベン・オロスコさん。この「顔」は、最も長い部分で2.5メートルもある。重さは約120kgのグラスファイバー製で、重さ3トンの重りに繋がれているという。
ビハールの巨大な顔は、潮の満ち引きによって水面に現れたり、沈んだりする。「持続可能な社会」の重要性を示すキャンペーンの一環として9月22日に設置されたという。キャンペーンの公式サイトでは、ビハールの浮き沈みの時間を図表で公開。設置目的を次のように書いている。
「ビハールは、未来を迎える全世代に向けた彫刻です。私たちの行動によって、私たちが水中に沈むか、水面へと顔を上げるかを決まることを表現しています」
水面に浮かぶ「巨大な顔」は、地球温暖化の影響で海面上昇が深刻になっている現状を告発するものだったのだ。
■動画と画像集
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Source: ハフィントンポスト
巨大な「女性の顔」スペインの川に出現。その目的とは?【動画・画像集】