アメリカン・リーグの本塁打王を争っているエンゼルスの大谷翔平選手。
残り試合数が少なくなる中、このところの打席では申告敬遠を含む四球が増えている。しかし、そんな勝負をさせてもらえない歯がゆさの中でも、白い歯が見えた瞬間が話題だ。
日本時間の25日に行われた本拠地でのマリナーズ戦は2度の申告敬遠を含む4四球となった。23日から25日の3試合で11四球。これはアメリカン・リーグの新記録となった。
大谷選手の23日から25日の3試合の打席内容は、以下の通りだ。
23日 四球四球 1ゴロ 敬遠敬遠 三振
24日 三振 四球四球四球
25日 三振 敬遠四球四球敬遠
22日に45号ホームランを放って以来、申告敬遠を含む四球が明らかに増えた。
26日の試合開始前の時点で、大谷選手の本塁打数は45本。46本塁打で共にトップに並ぶブルージェイズのウラジーミル・ゲレーロJr.選手とロイヤルズのサルバドール・ペレス選手を1本差で追っている。
数少ないチャンスの中で追いつき、本塁打王のタイトルを獲得できるかに注目が集まっている。
申告敬遠や四球が増え、勝負してもらえないことへのフラストレーションがたまる中、23日の試合では大谷選手の人柄が表れるシーンが垣間見え、話題となった。
その一部始終を、エンゼルスの試合中継を担う放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」がTwitterに動画を公開した。
延長10回・一打出ればサヨナラのチャンスで、2打席連続で申告敬遠を受けた大谷選手。
敬遠を申告されると、大谷選手は不満げな表情でバットをくるりと回して1塁に歩き始めた。付けていたすね当てやバッティンググローブを外す。球場内からはブーイングが巻き起こっていた。
反響が寄せられたのは次の瞬間だった。身につけていたものをボールボーイに渡すと、笑顔で言葉を交わしながら1塁へ。ボールボーイの右肩をポンと叩く姿も確認できる。
ファンからはTwitterで「ボールボーイに優しい姿がかっこいい」「ボールボーイも嬉しそう」「何を話していたのか気になる」「このような振る舞い、日本人の誇りです」「素晴らしい。これが一流の理由」などと多くの反響が寄せられた。
大谷選手はこれまでも相手選手などへの対応で人柄が表れる場面が幾度となくあった。厳しい四球攻めを乗り越え、本塁打王を獲得することをファンは期待している。
日本時間27日の試合には投手として先発予定。「投手として2桁勝利&打者として2桁本塁打」の二刀流記録の達成にも期待がかかる。
Source: ハフィントンポスト
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