「食とSDGs」をテーマにお届けする、7月20日(火)夜9時のハフライブ。
私たちの毎日を支えてくれている食べ物ですが、温室効果ガスの大量排出、水の大量消費、森林伐採、生物多様性の破壊など、環境負荷も問題になっています。番組では、SDGs時代における「フードシステム」について、ゲストと考えていきます。
一方、「食とSDGs」の分野では、見慣れない用語もたくさん登場します。そこで、番組を観る上で参考になりそうなキーワードを一覧でまとめてみました。
「ハフライブ」の視聴はこちらから【配信無料】
・配信URL: YouTube
https://youtu.be/GNZk40livrA・配信URL: Twitter
https://twitter.com/i/broadcasts/1DXxyRRWRzeKM
食品の生産から流通・消費までの一連の活動を一つの体系として捉える考え方。フードチェーンともいう。
原材料の調達から生産、加工、輸送、流通、廃棄に至るまで、製品のライフサイクル全体で排出される温室効果ガスの総量を可視化したもの。
まだ食べられるのに廃棄される食品を指す。日本では年間600万トンが、まだ食べられるのに廃棄されている。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(2019年で年間約420万トン)の1.4倍に相当する。
フード(食)とテクノロジー(技術)の融合を意味する。人工知能やデジタル技術などを用いて、食に関するビジネスの課題解決に取り組む。2025年までに、市場規模は世界で700兆円に達すると言われる。
2021年9月にニューヨークで開かれる、国連主催のサミット。SDGsの達成のためには持続可能な食品システムへの転換が必要不可欠だという考えに基づく、今後の食料システムのあり方を示そうとする各国ハイレベルによる初の国際会議。
2015年に米国でスタートした、フードテックに特化した国際会議。「食&料理×サイエンステクノロジー」をテーマに、様々な分野のプロフェッショナルが集う。日本ではシグマクシス主催で2017年から開催。
日本語で「動物福祉」のこと。動物の生活とその死に関わる環境などを指す。家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であるという考え方。
食事法のこと。ベジタリアンやヴィーガンをはじめ、「ローカーボ」や「ファスティング」なども例として挙げられる。
肉や魚に加え、卵や乳製品などの動物性食品を一切食べない完全菜食主義者。食に限らず、動物実験を行う化粧品や医療品、革製品も避けて生活する人も多い。
「フレキシブル」と「ベジタリアン」を掛け合わせた造語。植物性食品を中心に、時には肉や魚を食べる柔軟な食スタイル。「セミベジタリアン」「ゆるい菜食主義者」などとも呼ばれる。
野菜、果物、いも類、豆類などの植物性食品を中心の食生活を送る人々のこと。菜食主義者。動物性食品をどこまで避けるかによって、「ラクトベジタリアン」「オボベジタリアン」「ヴィーガン」「ペスカタリアン」など呼称は分かれる。
肉は食べないが、野菜・芋類・豆類などの植物性食品と、卵・乳製品・魚介類は食べる主義の人。
大豆ミートなど、動物性の食材を使わず、植物性の食材のみで作られた食品のこと。
大豆などを使った「植物肉」や、動物の細胞を使った「培養肉」のことを指す。総称して「フェイクミート」とも呼ばれる。世界的な人口増加や気候危機で、動物性たんぱく質が不足することが予想されているため、代替たんぱく質として注目されている。
人間が昆虫を食物として食べること。イナゴ、コオロギ、セミなど、昆虫はタンパク質やカルシウムが豊富で栄養価が高い。国連食糧農業機関によると、甲虫やイモムシ、ハチ、バッタといった昆虫1900種以上が食用とされている。
アマゾン地域の森林を伐採して開拓した畑で生産された大豆の取引を一定期間禁止する、穀物商社と生産者の間の協定。
肉の消費を減らす取り組みのこと。ポール・マッカートニー氏によって提唱されたキャンペーン「ミートフリー・マンデー」は、週に1日肉や魚介類を食べない日を作る。家畜や魚の生産で生じる環境への負荷を減らすことを目的としている。
「食の砂漠」の意。低所得者層など社会的弱者が住む地域で商店街などが閉店し、生鮮食品などが消費者の手に届かなくなってしまうという現象。
オーストラリアの牛肉産業が2017年4月、「サステナビリティ・フレームワーク」(持続可能性に関する枠組み)を発足。世界の主要牛肉輸出国として、地球規模の重要課題であるサステナビリティに取り組むため。
農地の土壌を健康的に保つだけでなく、修復・改善しながら自然環境全体の回復に繋げることを目指す農業。合成肥料ではなく有機肥料を使用して土壌の健康を改善したり、輪作や放牧で土壌の栄養素や生態系のバランスを回復させる例がある。
「地球の限界」を意味する。気候変動や生物多様性の損失など、9つの地球の環境容量について評価する考え方。いくつかの指標では、すでに人間が安全に活動できる境界を越えるレベルに達していると指摘されている。
well-being、実感としての豊かさ。1946年に世界保健機構(WHO)で考案された憲章で、身体的、精神的、社会的に健康で幸福な状態が重要であるという考え方。
途上国の生産者の貧困、劣悪な労働環境、環境問題などの解決を目指し、適正な価格で継続的に取引する貿易
Source: ハフィントンポスト
【用語解説】「食とSDGs」の最前線を理解するために。キーワードを分かりやすくまとめてみました
1: 通りすがりのコメンテータ…