ナプキンやタンポンを捨てるのはそれほど難しいことではない。
ショーツから外す、もしくは紐を引っ張って外してティッシュにくるみ、サニタリーボックスに入れる。それで終わりだ。
しかしそれでは不十分だと思ったのか、ドイツの3人の男性が生理用品を処理するための新たな製品を考えた。
彼らが作ったのは、タンポンやナプキンを外すときに使うピンクの手袋、ピンキーグローブ。
ナプキンやタンポンを外すときに使い、外した生理用品はこの手袋に包んで捨てられるという。
しかしこの製品は、女性たちを喜ばせる発明ではなかったようだ。
SNSには「生理に対するマンスプレイニング」といったものから「生理は不潔で恥ずかしい、隠すべきものだという考え方を助長する」といった様々な批判が投稿された。
産婦人科医のジェン・ガンター氏は、ピンキーグローブのInstagramを翻訳したスクリーンショットを投稿し、「彼らはタンポンやナプキンを適切に捨てる、ピンクの手袋をデザインしたそうです。冗談ではありません」とコメントしている。
スクリーンショットによると、発明者たちは、女性のハウスメートの話を聞いてこの製品を作ったようだが、ガンター氏の批判に多くの人たちが同意している。
この世に必要がないのは、生理で大騒ぎして、必要のない製品で大金を稼ごうとする人です
1. 男性は排尿する時に手を使うし、それ以外でもペニスを素手で触ることがある
2. 公衆トイレを使った後に、手を洗わない男性が多いという研究もある
女性の体を理解できないからといって、女性器用の手袋を作って、女性に恥ずかしいと思わせようとするのはやめて
生理用品はゴミ捨てに捨てて手を洗えば終わりってことを、彼らは知らないのでしょうか?これは誰のためのもの?
実際には問題ではないことを、男性たちが問題視して解決しようとして、お互いを褒めあっている。私たちを生理の血から守るために?
この製品が、余分なゴミを生み出していることに気がつかないのかな。全く使う必要ないと思う
また、女性が作った生理用吸収型パンツの資金提供者はなかなか見つからなかったのに、ピンキーグローブには投資者が現れたことへの苛立ちをつづった人もいる。
2年前、同じテレビ番組で2人の女性が立ち上げた生理用パンツ@its_me_ooiaは投資を受けられませんでした。それなのに、男性が高価なピンクの不必要な製品を“女性の問題の解決”として売り出したら、資金提供を受けられた
“女性の問題”が解決に値するのは、男性が問題だと感じた時だけだということ、知ってました?
SNSでの批判を受け、ピンキーグローブの設立者たちは製品が的外れだったと謝罪した。
設立者たちは「我々は適切な対応をしておらず、大きな間違いだった」とInstagramにコメント。
「私たちは、まだまだ学ぶべきことがあることを知りました」「寄せられた意見を真摯に受け止め、製品を考え直すとともに、これまでの製作の過程を見直します」と述べた。
また「生理のタブーを取り除くことに賛成しており、建設的な批判に耳を傾ける」とも伝えている。
同時に、彼らや家族に対するヘイトスピーチも起きているため「正当な批判を、どうか客観的なものにとどめて欲しい」と求めた。
ハフポストUK版の記事を翻訳しました。
Source: ハフィントンポスト
生理用品を捨てるピンクの手袋に、女性たちが反論。「全く必要ない製品」
1: 通りすがりのコメンテータ…