ちょっとした変化から、「自分らしく」生きられる社会へ。LUX、コクヨ、ツムラ、エーザイの取り組みから考えてみませんか。

今年で5周年を迎える『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA 2021』。3月8日、生配信にてオンラインセミナーを開催しました。

すべての人が豊かに、幸せな人生を送るために重要な「女性のエンパワメントとジェンダー平等」について考える場として様々なゲストを迎え、日本社会の現状や、今必要な取り組みについて意見を交換しました。

社会を変えていくためには、「企業」の持つ力もとても重要です。セミナーには、女性のエンパワメントを目指し、メッセージを発信している4社──LUX(ユニリーバ)、コクヨ、ツムラ、エーザイの担当者が登壇。それぞれの取り組みを紹介しました。

【LUX×コクヨ】「変わる履歴書 〜ひとりひとりが輝ける社会へ〜」

LUX(ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社)と、株式会社コクヨが揃って登壇したセッションでは、「履歴書」から社会に気づきを与える両社の取り組みが紹介されました。

LUXは「髪だけでなく、女性の生き方そのものをケアする」ことをブランドとして目指し、2020年3月「LUX Social Damage Care Project(以下、SDC)」をスタートさせました。現在、社会を生きる女性の多くが感じている、「社会が期待する女性の役割やふるまい」と「なりたい私」のギャップ。その要因となっている“固定観念”に気づきを与える第一歩として、『履歴書』から、性別欄、顔写真、下の名前をなくすという取り組みを実施しています。

同年7月には、JIS規格から履歴書の様式例が削除され、SDCを機に、履歴書の様式を変更した企業もあるそう。

こうした動きを受けて、コクヨは12月、性別欄のない履歴書の販売を開始しました。

LUXの河田瑶子さんは、「ハッシュタグ『#性別知ってどうするの』では、履歴書についての意見に限らず、固定観念、ジェンダーギャップに関する投稿が1.5万件以上集まりました。また、多くの企業からも質問をいただいており、確かな手応えを感じています」と、この1年を振り返ります。

コクヨの清水千穂さんは「応募する側と企業側では、履歴書に求めるもの、目的が違います。履歴書の項目を変えたことで企業側から『不便だ』という声も寄せられましたが、応募する側がいかに不便を被っているのかということに、まずは気づいて欲しいんです」と、取り組みの意図を話しました。

「誰もが自分らしく輝く社会のために、必要なことは?」という質問に対し、河田さんは「世の中の女性一人ひとりが抱く“なりたい自分”の理想と現実とのギャップ。そのどこに壁があるのかということを理解し、LUXとして何ができるのかを考えてきました。また近々、新しいニュースをお届けできれば」と話しました。
清水さんは「個性を輝かせるために、コクヨとしてどんな取り組みが必要か?という着眼点は忘れずに、個人的には、身近にいる家族や同僚の“自分らしさ”をリスペクトすることを心掛けて、日常を過ごしています。みんながそうなれたら良いな、と思っています」と、セッションを締めくくりました。

【ツムラ】#OneMoreChoice プロジェクト
ー女性の不調に、我慢に代わる選択肢を。

続くセッションには、株式会社ツムラから犬飼律子さんが登壇。この日、国際女性デーに合わせて開始した「#OneMoreChoice プロジェクト」を紹介しました。

創業以来、100年以上にわたり女性の不調に向き合ってきた同社だからこそ、「女性の生き方」「ジェンダー平等」に対してできることはないか?と考え、発足したプロジェクトです。

同社の調査によると、約8割の女性がだるさや頭痛、月経痛、不安感など心と体の不調を我慢して、仕事や家事をしていることがわかりました。犬飼さんは「こうした『隠れ我慢』をする女性に対し、我慢をすること以外の多様な選択を提供していきたい、心地よく生きられる社会づくりに貢献していきたい、というのが、この取り組みの目的です」と話します。

プロジェクトの一環として、心理カウンセラー監修のもと開発された「隠れ我慢チェッカー」もリリース。5つのタイプから、自分の傾向や「隠れ我慢度」がチェックできるサービスです。

「多くの女性にとって、『隠れ我慢』が当たり前になってしまっているのが社会の現状。この動画や、隠れ我慢チェッカーなど、#OneMoreChoice プロジェクトをきっかけに、我慢以外にもいくつもの選択肢があることに気づいてもらえたらうれしいです。そうした選択が積み重なった先に、心地よく生きられる社会があるのだと思います」と笑顔で話しました。

【エーザイ】女性のウェルビーイング向上と幸せな働き方

最後のセッションには、エーザイ株式会社から内藤えり子さんが登壇。同社の調査結果から、コロナ禍における女性の働き方の変化を探り、一人ひとりが「自分らしく」過ごし、働くことのできる社会づくりのために必要なことを提案しました。

1952年に誕生した同社の「チョコラBB」は、女性のキレイと元気を応援するブランド。長い間、女性の自分らしい生き方を応援してきたブランドとして、今、できることを探っていると言います。

同ブランドとHAPPY WOMANが共同でおこなった調査によると、約75%の女性がコロナ禍で「より忙しさ・疲れを感じるようになった」と答えたそうです。

内藤さんは「その原因は様々ですが、要因は女性が担う役割が多いということ。コロナ禍、家で過ごす時間が長くなり家事負担が増え、働く女性は仕事と家事の両立が余計大変になった。ライフスタイルの変化が、心と体の両方に影響していることが明らかになりました」と分析します。

さらに、コロナ禍で増えた症状は?という質問に対しては「イライラする」「疲れやすい」「疲れがとれない」と答えた女性が、いずれも15%超という結果に。

内藤さんは、「この状況、課題の根本を変えていくことが必要と感じています。自分らしい働き方、育児、家事ができるよう、まずは家族や職場と話し合える環境を作り出していきたいです。その上で、チョコラBBでも女性の生き方をサポートしていければ」と話しました。

◇◇◇

社会を変えていくために、まずは「気づき」と「意識変革」を──。

4社それぞれの取り組みを参考に、みなさんも、ぜひ日常の行動や意識をちょっとだけ変えてみませんか? その先に、社会全体の変化が生まれるかもしれません。
▼オンラインセミナーのアーカイブ視聴はこちらから。


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Source: ハフィントンポスト
ちょっとした変化から、「自分らしく」生きられる社会へ。LUX、コクヨ、ツムラ、エーザイの取り組みから考えてみませんか。

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