かれんなルックスを持つ演技派。09年のNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」でさわやかな魅力を日本中に振りまいたヒロインはさまざまな顔を見せられる女優に成長した。ドラマや映画、舞台の出演依頼が途絶えず、今年だけでなく、来年のスケジュールもすでに埋まっている。
「恋とかしている暇はないと思う」。アラサーになった最近では女っぷりがますます上がったと評判だけに“恋愛お預け宣言”には驚いたが、本人は納得の表情。「結婚は考えたりもしますけど、想像できない。どんどん結婚願望より仕事の方が強くなっている気がして、ちょっと怖いなあと感じる時があります」。言葉とは裏腹、楽しそうに笑う。オフはボイストレーニングなどのレッスンを入れる。「自分の時間はあまりいらない。お芝居につながることをしているのが楽しい」。コロナ禍前は観劇のハシゴをして過ごすこともあった。
2月12日開幕の朗読劇「木洩れ日に泳ぐ魚」は芝居への思いを結集させた新たな挑戦から生まれたもの。初めて作品の企画段階から携わり、作家恩田陸氏の同題ベストセラー小説が原作で倉科主演の舞台の開催が決定。だが、新型コロナウイルスの影響で延期になった。その後、規模を縮小し、倉科と浅利陽介(33)のみが出演する朗読劇に変更。別離前夜の男女のカップルが夜を徹して語り合う中、ある男の死を巡って心理戦となるストーリーが倉科と浅利の声によって展開される。
デビュー15周年の節目に自らが関わった舞台がコロナ禍の影響を受けたが「同じ作品で違う表現ができるのはなかなかできない。本公演はあくまで延期なので、プレ公演として2度おいしいと思ってもらえたら」と前向きに捉える。そして「世界観をマックスで届けたい」と意気込んでいる。
芝居に対して前のめりとなるのは強い思いがあった。「私、役がないと生きていけないんです」。「恋をする暇もない」も含めたこうした言葉は、状況を大げさに言っているだけと捉えられる可能性もある。だが、倉科の場合は仰々しく言っているわけではない。「普段の私は自分があまりないタイプ。役を頂いて自分を見つめ直すので、役がある方が生きている気がするから」という自己分析がある。
自身へ向ける冷静なまなざしから潔い決意のような言葉が浮かび、そこへ向けて全力を注ぐ。だからこそ、演技に大きなエネルギーが注がれ、視聴者や観客の心を捉える芝居につながっているようだ。
>>2続く
テレビ朝日の17年の連続ドラマ「奪い愛、冬」では略奪愛の渦に巻き込まれたピュアなヒロインを熱演。最後に見せた不敵な笑みが「凄みがあった」「ホラーだった」などと話題を呼び「倉科カナが出てくると何かが起きる」と最近では言われることも多い。
「役が絶えないのは本当にありがたい。初心を思い出して感謝の気持ちを忘れずに、目の前のことに一点集中で全力を尽くします。いろんな倉科カナが見られると思いますよ」。これからも目が離せない。
≪朗読劇は劇場完売もアーカイブ楽しめる≫朗読劇「木洩れ日に泳ぐ魚」は劇場観賞チケットが完売。2月13日公演のアーカイブ配信チケットが、ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)チケットで31日午前10時に発売される。
≪15周年、本人の希望で10年ぶりにカレンダー≫デビュー15周年の節目を迎え、倉科本人の希望で10年ぶりにカレンダーが発売される。21年4月~22年3月までの卓上タイプで、表紙と12カ月分の13ページ全26パターンのビジュアルが楽しめる。SMA公式オンラインショップで購入できる。
◆倉科 カナ(くらしな・かな)1987年(昭62)12月23日生まれ、熊本県出身の33歳。高校3年の05年「SMAティーンズオーディション」でグランプリを獲得しデビュー。06年には「ミスマガジン」でグランプリ。09年にオーディションを勝ち抜き、NHK連続テレビ小説「ウェルかめ」のヒロインに。TBS「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」、NHKBSプレミアム「カンパニー―逆転のスワン―」に出演中。映画「女たち」が今春公開。ニッポン放送「倉科カナのかなラジ!」がスタートした。1メートル58。血液型O。
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まだ33なのか。かなり若い時に朝ドラやってたんだな。
>>10
斉藤由貴
引用元:https://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1612057764/
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